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このサイトでは、美容整形で失敗しないために正しい知識をつけていただきたく、水の森美容外科の医師が詳しく解説しております。

今回の記事では、糸のリフトについてのお問合せについて回答しております。

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患者様からのお悩み

リフトアップ若返りについてです。20代半ばです。顔のたるみが目立ちリフトアップの手術や施術をしたいと思いカウンセリングなど受けました。

・年齢的にも切るリフトはお勧めしない
・酷いたるみではないので少ない糸で効果は得られる
・切ってもまた年を重ねると共にたるんできてしまう

と言われ、糸のリフトアップ施術を勧められました。

しかし、糸で行うリフトアップの口コミ(ネット)などを拝見すると、術後直後の腫れがあるうちはとても変化があり、肌のハリツヤも満足な仕上がりに見受けられますが‥

数ヶ月経つとやはり元通りなどというケースが多い気がします。

実際の効果や持続はどのくらいあるのでしょうか?

糸のリフト(ミントリフト)をしたあとで、すぐにショッピングリフトをしたほうが良いとすすめられましたが顔中糸だらけになりそうです。

本当にショッビングリフトもしたほうが良いのでしょうか?

加齢とともに顔の脂肪は減少し痩せこけてきます。

また、皮膚は弾力が失われ、余った皮膚が垂れ下がります。

これがたるみの原因です。

糸のリフトアップは、専用に作られたトゲのような突起のついた糸を、皮下に通して、トゲの引っ掛かりによって引っ張り上げるたるみの治療法の一つです。

近年では、「切らないフェイスリフト」として、手軽さを売りに多くのクリニックが推している治療法ですが、最近ではこの治療を巡って集団訴訟が起きた事も記憶に新しく、実際にはトラブルが生じやすい治療法という一面があります。

今回は、糸リフトの種類や持続期間、トラブルの原因、効果的なたるみ治療について私、名古屋院院長の西川が詳しく解説させていただきます。

糸の種類

糸のリフトの種類にも溶ける糸や溶けない糸、様々な形状のトゲや毛羽立ちのついた糸、頭部に固定して引き上げるタイプ、皮下に留置するだけのタイプのものなど様々な商品があります。

名前もアプトスやミラクルリフト、ミントリフト、イタリアンリフト、ハッピーリフト、スプリングスレッドリフト、シルエットリフトなど数え上げればキリがありません。

しかし、当院の見解としては、どのような糸の手術であっても効果や持続性に大きな差はなく、あくまで糸の形状や名称の違いは、メーカー側やクリニック側の商品の差別化を狙いとした販売戦略によるところが大きいと考えます。

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フェイスリフトとの比較

やはり切らない糸のリフトとの比較対象としては、切るフェイスリフトということになってくるでしょう。

そこで、まずフェイスリフトについて解説します。

フェイスリフトの手術方法

頬や顎といったフェイスラインのタルミが気になる方にはフェイスリフトが最も効果的な手術です。

フェイスリフトの手術は側頭部から耳の後ろまで皮膚を切開する事で初めて効果を発揮します。

よく他院で行われるコメカミリフト(コメカミ部分のみ切開)やミニリフト(頭の中から耳の前までのみの切開)は手軽なキャッチフレーズで選んでしまいがちですがほとんど効果は出ません。

しっかりと効果を出すために十分な皮膚剥離が必要となります。

又、SMASと言われる筋膜を引き上げる事で高い効果が出せるのですが、SMASを操作するためには神経の走行など解剖学的知識が必要で、SMASの引き上げを行っていないクリニックが多いと言えます。

この十分な皮膚剥離、SMASの引き上げを行えば、5時間程度はかかる手術になります。

担当医が正しい手術を行っているか見分けるには手術時間を確認するのも良いでしょう。

このように、フェイスリフトは技術的には高度な手術となりますので、正しい術式で行っているクリニックは少なく、医師の技量によって手術効果も変わってきますので、病院や医師選びが重要です。

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当院で行っているフェイスリフトの詳しいご説明はこちらをご確認ください。
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なぜ糸のリフトが流行っているのか?

フェイスラインのタルミを治療する上で、フェイスリフト(SMAS法)と糸のリフトでは効果、確実性、持続性において雲泥の差があります。

では、なぜ多くの患者様がフェイスリフトに躊躇するかというと、やはり切る手術に抵抗があったりダウンタイムを気にして、ということが多いのではないでしょうか。

そのような時に糸のリフトの広告を見て、

切らない・腫れない・最新の糸で効果や持続性が高い

という魅力的な謳い文句に惹かれてしまう患者様の心理は非常に理解できます。

しかし、実のところ糸のリフトは治療の有効性に乏しく、かつデメリットがとても多い手術です。

ところが治療するクリニック側がメリットのみを実際よりも誇張して伝え、デメリットを患者様に伏せて治療を行うことで、患者様とクリニックの間で治療を巡って多くの問題が発生しています。

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糸のリフトアップ手術のデメリット5つ

①効果の持続が短い、効果が弱い

糸のリフトアップは、トゲや毛羽立ちのついた専用の糸を皮下に通して周囲の組織に引っ掛け、引っ張り上げた状態で皮膚や皮下組織に固定します。

フェイスリフトにおけるSMASのような硬い筋膜などではなく、真皮や脂肪など柔らかい組織に糸を引っ掛けるため、組織を把持する力はあまり強くありません。

このため皮膚を引き上げる効果は弱くなり、思ったより効果が少ないということが頻繁に起こります。

また、仮に手術の直後は効果の実感が得られたとしても、糸の引っ掛かりが外れたり固定していた皮膚が伸びることですぐに元に戻ってしまいます。

一般的に効果の持続は3ヶ月程度です。

糸のリフトに関してよく目にすることは、糸に対する異物反応でコラーゲンが増生され、リフトアップ効果が持続するとあります。

確かにわずかにコラーゲンが増えるかもしれませんが、皮膚の引き上げを維持させる程の効果が得られるとは考えにくく、やはりすぐに戻ってしまったというケースが多いようです。

まして、溶ける糸に関しては糸が溶けても効果が持続するわけではなく、基本的に糸が溶けると効果は無くなると思って頂いたほうが良いでしょう。

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②ひきつれ、凸凹

糸を皮膚に引っ掛けて引っ張り上げる際に、部分的に強くテンションが掛かったり、引き上げが不均一になることで、皮膚に凸凹としたひきつれが生じます。

また、引っ張り上げた皮膚を上方で固定する際に、余って行き場がなくなった皮膚はヨレて凸凹したりポッコリ盛り上がってしまいます。

切るフェイスリフトは余った皮膚を切除するためこのようなことはありませんが、皮膚を切らない糸のリフトでは十分起こり得ます。

手術するクリニック側の説明としては、「ひきつれや凸凹は1~2ヶ月程度で馴染んできます」という内容ですが、余ってヨレていた皮膚が消えて無くなるわけでは決してありません。

つまり、ひきつれが馴染むということは、ヨレていた皮膚が元に戻る、要するに治療によるリフトアップ効果が無くなるということです。

《たるんだ皮膚を引き上げると、こめかみに皮膚のダブつきが出来る様子》

だぶつき

③糸が出てきた

埋め込んだ糸が、挿入口の創部から出てくるトラブルはこの手術にはつきものです。

糸が出てきた場合は抜糸をする必要があります。原因は医師の技術的な問題と、皮膚直下に埋め込んだ糸が異物反応により体外へ排出しようと押し出される為です。

④痛みが治らない

糸のリフトアップを受け通常のダウンタイムを経過した後でも痛みが続くことがあります。

これは皮下組織に通した糸が知覚神経や筋肉に接触することで持続的に痛みが引き起こされることが原因です。

また保持力を求めるあまり側頭部の筋肉(筋膜)に糸を固定したり、また部分的に集中して皮膚や筋肉に負荷がかかることにより、術後に偏頭痛が生じる場合があります。

⑤抜糸が困難

糸のリフトアップ手術によって何かしらトラブルが起きた場合には、抜糸が必要になることが多いでしょう。

しかし、細い糸を皮下に埋め込んでいる為に位置が特定できなかったり、トゲや毛羽立ちにより引っ掛かってしまい簡単に抜けないなど、完全に抜去することが困難であるケースがあります。

失敗しないためのアドバイス

糸のリフトアップはプチ整形とはいえ高額な料金で行うクリニックが数多くあります。

数ヶ月で元に戻ったからといって、繰り返し手術を行っていると莫大な費用がかかり、現実的ではありません。

糸の治療で陥りがちな悲惨なケースは、出費を重ねて数回手術を受けたけれど結局タルミは元に戻り、残るのは顔中に埋め込まれて意味の無くなった無数の糸と、その糸によって引き起こされる後遺症だけ、ということです。

現在の美容外科業界において糸のリフトアップを取り巻く環境は、切らない、腫れないというメリットを全面的に打ち出すクリニックが多くあります。

ところがその裏には肝心の効果の面に疑問があったり、術後の後遺症が生じたりと患者様の不満に繋がりやすく、患者様とクリニックの間でトラブルが頻出しているという一面も持ち合わせます。

本来なら、治療効果に乏しく、これだけデメリットが多い治療を医療者として行うべきではないと思います。

ではなぜ今日ではこれほど多くの美容外科クリニックが当たり前のようにこの治療を推しているのでしょうか。

そこには現在の美容外科業界が抱える問題点があります。

糸のリフトアップの施術は皮下に糸を通すだけの治療ですので、非常に簡易的です。

医師も特別にトレーニングを積まなくても誰でもすぐに出来てしまいます。

本来、外科の手術というのは、しっかりと修練を積んで習得するものです。

しかし、特に一部の大手の美容外科では、医師の育成よりも売り上げや規模の拡大を優先しております。

あまりに多数の医師を抱え、一人一人の医師の技術習得に時間や手間をかけることを怠るようになっています。

そのような状況では、容易に施術が出来るようになる、糸のリフトはうってつけなのです。

しかし、患者様の為にならない施術を言葉巧みに誘導して利益を上げることは、正しい医療行為とは言い難いものがあります。

糸のリフトアップ手術をご検討される際は、ぜひこの記事をご参考にして下さい。

そして、皆様が治療について正しい知識を得る一助にして頂ければ幸いです。

糸のリフトはやってはいけない手術

2017.01.24

アンチエイジング