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  4. 鼻のヒアルロン酸注入で、鼻筋が太くなってしまった

鼻のヒアルロン酸注入で、患者様が気をつけるべき事の一つに、「鼻筋が太くなりすぎてしまう」といった事があります。

これは「もう少し高くしたい」という患者様の心理によりヒアルロン酸を入れすぎてしまう事が原因です。

自分では気付かずに不自然な鼻になってしまった場合、どうしたらいいのでしょうか。

当記事では、鼻筋が太くなってしまう要因と対処法について解説していきます。

患者様からのお悩み

患者さま

鼻が低いのが悩みで5年前から鼻にヒアルロン酸を打っています。

手軽に鼻が高くなれるのでとても気に入って、半年ごとに打ってもらっています。

手術に踏み切る勇気はないので満足しているのですが、最近妹から

「鼻筋が太くなってるよ! おかしい!」と指摘されてしまいました。

自分では気づきませんでしたが、言われてみると最初の頃より
鼻筋が盛り上がって太くなった気がします
同じような方いますか?
鼻のヒアルロン酸をやってみようと思い、やったことのある友達に相談して見たら、

ヒアルロン酸は太くなるからやめた方がいいといわれました。

本当ですか?

※患者様からのご相談

ヒアルロン酸を追加注入の際、鼻筋は少しづつ太くなっていく為、ご自身の鼻の不自然さに気づいていないケースは多いようです。

こういった事が起きないようにする為には、医師が患者様の言われるがまま注入するのでなく、必要性を見極めて注入することが大事になります。

また、カウンセリングでヒアルロン酸の経過を患者様に伝えておくことも非常に大切であると思います。

しっかりとした医師のもとで治療を受けていれば、今回のこのようなケースにはなりにくいかとは思います。

又、一度ヒアルロン酸を溶解して再度ヒアルロン酸を注入することで、修正は可能ですのでご安心下さい。

以下に、鼻筋が太くなってしまう原因について解説していきますので、ご参考ください。

ヒアルロン酸注入後の経過

まずヒアルロン酸の経過を以下に説明します。

【画像1】

上図にあるようにヒアルロン酸はジェル状の製剤になるので、少しずつ馴染んで高さが減ってきます。

しかし患者様は元の鼻の高さは忘れてしまうため、①~③の状態のどこかで元に戻ってしまったと感じるはずです。

患者様に、お伝えする持続期間はこの馴染んでいく期間をお伝えしています。

一般的に初回の注入で患者様が高さを実感している期間は半年程度かと思います。

では、半年おきに注入をし続けなくてはいけないのかというと、
そうではありません。

以下の図を見て頂くとわかり易いかと思います。

【画像2】

ヒアルロン酸注入を数回行うと長期間持続するようになる

③の状態から2回目の追加注入をした場合には、③の状態に積み重なって持続しますので、持続期間は更に長く感じるはずです。

一般的に3回~4回の注入をすると、その後追加注入しなくても、長期間持続するようになります。

鼻筋が太くなる原因

ここから、鼻筋が太くなってしまうという原因について説明していきます。

原因その① 繰り返しの注入

①-1 【患者様が気づいていない】

ヒアルロン酸はジェル状の物質になりますので、多少なりとも馴染んでしまうのは仕方がありません。プロテーゼの場合は、固形の塊なので形は永久にキープされるはずですが、ヒアルロン酸の場合はジェル状ですので、わずかには馴染んでしまうのです。

【画像3】

プロテーゼに比べヒアルロン酸は馴染んでしまう
水の森美容クリニック 総院長竹江渉

患者様は、入れた直後の100%の状態を求める傾向にあります。

その為、少し馴染んでしまった状態で、100%の状態を求め追加を希望する患者様が非常に多いといえます。

この場合、追加した直後は患者様もご満足頂くのですが、時間と共に追加したヒアルロン酸は馴染んでいきます。

これを繰り返すことにより鼻筋が少しずつ太くなっていくのです。

【画像4】

鼻筋が太くなる原理

この変化は、少しずつ太くなっていくので患者様本人が気づかない事が多いというのが特徴です。

今回の口コミにあるように、周りに指摘されて気づくケースが多いようです。

患者様からすると、
「自分で不自然になっているのに気づかないなんて本当?」
と感じるかもしれませんが、本当なのです。

よくヒアルロン酸を注入しすぎて不自然になっている、という話を耳にすることも多いかと思います。

本人はもっと綺麗になりたいという願望のためだけなのですが、追加注入しすぎてしまうと不自然になってしまうのです。

Q.では、鼻筋が太くなってしまうのは、患者様の責任なのでしょうか?
A.そうではありません!!

①-2 【医師の判断】

患者様は、ただ綺麗になりたいというだけで、何ら責任はないのです。これは、医師が、しっかり追加の必要性を見極めて注入を管理していく事が必要不可欠といえます。医師は、患者様の心理と追加注入を希望する傾向を良く理解する必要があります。

水の森美容クリニック 総院長竹江渉

当院では、カウンセリングの段階で、ヒアルロン酸の経過と患者様の傾向をお伝えするようにしております。これによって患者様も意識することが出来ますので、むやみに追加するリスクを軽減できます。追加の際にも、しっかり見極めて追加の必要、不必要を判断し提案しております。

鼻のヒアルロン酸に関しては、医師が患者様の希望を受け入れるがままに追加を繰り返すことで、今回のケースのようになっている場合が多いといえます。

プチ整形といえども経験と知識を備えた医師のもとで、治療を行う事をお勧めいたします。

原因その② 誤った注入箇所

次に鼻筋が太くなってしまう、もう一つの原因を説明します。鼻を高くするといった場合に、鼻の付け根のみに沢山注入してしまう医師が多いようです。

水の森美容クリニック 総院長竹江渉

綺麗なシャープな鼻筋を作るためには、横から見たシルエットを考える必要があります。

理想の鼻の高さとは、横から見た時に目と眉の間から高さが始まり、鼻先を結んだラインが、大体理想の高さといえます。(ちなみに鼻先はヒアルロン酸では高くできません)

当院ではこの理想の高さを理想値といっております。これ以上高いとおでこと同じ高さになり不自然になります

【画像5】

お鼻の理想値

鼻を高くする場合には、この理想値を目安に高くしていく事で綺麗なシャープな鼻筋を作ることが出来るのです。

鼻を高くする際に、鼻の付け根を高くする事ばかりを意識して注入してしまう医師が多いように思えます。

水の森美容クリニック 総院長竹江渉

付け根ばかり高くしてしまうと、不自然に高くなってしまうのですが、横からのシルエットを考えて下図の矢印の部分もしっかり高くしてあげることで綺麗なシャープな鼻筋が出来上がります。

元の鼻の高さは人それぞれ違いますが、この理想値に足りてない部分を補充してあげることで、綺麗な鼻筋を作り上げることが出来ます。

【画像6】

高さの足りない部分をヒアルロン酸で補っている図
様々な鼻のタイプ
水の森美容クリニック 総院長竹江渉

又、追加注入の際には、更なる注意が必要になります。下図のAの部分は、手でつまんでみると皮膚に余裕があるかと思います。

しかし、Bの部分にはあまり余裕がありません。

すなわち、余裕がない部分をヒアルロン酸で高くしている為、ヒアルロン酸の馴染んでいくスピードもAに比べるとBの部分のほうが早いのです。

【画像7】

皮膚に余裕のない部分へのヒアルロン酸注入は馴染みが早い

患者様が、ヒアルロン酸が減ってきたと実感してご来院された場合には、どの部分が減っているのかを明確に見極めて追加注入を行う必要があります。

一般的にはBの部分が減っている事が多いと思います。

あくまで患者様が減ってきたというのは患者様の感覚であり、医師側はどの部分が減ってきているのかを横からのシルエットをみて、見極めて追加注入を行わなくてはいけないのです。

良くあるケースとしては減ってきたという患者様に対して、Aの部分にばかり追加注入を行う医師が多いようで、その場合Aの部分は減りにくいため、ヒアルロン酸がたまっていって太くなってしまうケースが多いようです。

鼻筋が太くなる他の原因

上記が、鼻筋が太くなってしまう原因となりますが、このようなケースは非常によく見かけます。

大事なのは経験豊富な医師が、しっかりと見極めて注入をするという事が大事なのです。

最後に、上記以外の考えられる原因も述べていきます。

①適切な製剤が使われていない

お鼻のヒアルロン酸に使用する製剤は、ヒアルロン酸の中でも硬い製品を使用する必要があります。

柔らかい製剤では馴染んでいくのも早いですし、柔らかい製剤で沢山注入すると太くなりやすいといえます。 お鼻用の硬い製剤以外で注入する場合は、あくまで初回のみにしておかなくてはいけません。 基本的に、硬いヒアルロン酸のほうが仕入れ値は高い傾向にありますので、経費削減にて硬いヒアルロン酸を使用していないクリニックも少なからずあります。

②ヒアルロン酸を薄めて使用している

正直、考えにくい事ですが、ヒアルロン酸を生理食塩水で薄めて使用しているクリニックもあると耳にします。

このようなことを行うと、鼻に入れたヒアルロン酸がすぐになくなってしまったり、太くなる要因にもなります。

まとめ

日常の診療でも、他院で注入をして、鼻筋が太くなってしまい不自然になっている患者様を多数見かけます。

患者様自身が気づいていない場合、医師から指摘することは失礼に当たる為、ご質問を受けない限りは指摘することはありません。

しかし、中には不自然になってしまったという修正依頼でご来院される患者様も少なくありません。

対処法としてはなくなるまで待つか、一旦分解注射でヒアルロン酸を溶解して、再度入れ直すかのご提案になります。

吸収されるまで待つといっても、入れすぎたヒアルロン酸が減っていくのは数年はかかりますので、溶解して入れ直す患者様が多いといえます。

このように、修正自体は可能ですので、同じような悩みの患者様は、ご安心出来るかとは思います。

水の森美容クリニック 総院長竹江渉

鼻筋が太くなってしまう原因の多くは、医師のカウンセリング不足や、知識・経験不足によることが多いと思いますので、これから注入を考えている方は、今回の記事を参考にクリニック選びをされると良いでしょう。

この記事で取り上げている鼻のヒアルロン酸注入の施術について、

詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
鼻のヒアルロン酸注入の施術(水の森美容クリニック 公式サイトへ)

鼻のヒアルロン酸注射(注入)についてよくある質問

Q. 半年おきにヒアルロン酸を注入しないとダメですか?

A. 半年おきに注入の必要はありません。2回目の注入以降、ある程度ヒアルロン酸が蓄積されている状態なので、長期間持続するようになります。

Q. 鼻のヒアルロン酸注射後、鼻筋が太くなる原因は何ですか?

A. 原因として繰り返しの注入、担当医師の判断、誤った位置への注入、適切な製剤が使われていない・ヒアルロン酸を薄めて使用しているなどが挙げられます。

Q. 

A. 

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2017.10.03

2024.03.18

お鼻 切らない施術

監修医情報

医師

水の森美容クリニック 総院長 竹江 渉

経歴

平成10年 東京医科大学医学部卒業

平成18年2月 水の森美容クリニック開院

所属学会

日本美容外科学会 正会員

日本美容外科医師会 正会員

麻酔科標榜医

BOTOX VISTA®認定医

ジュビダームビスタ®認定医

竹江渉医師写真

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