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「無料モニター募集」「モニター割引」など、各クリニックのHPを見ているとこのような表現をお見かけすることも多いかと思います。

今回は、美容外科業界やその他のメディアなどで募集されているモニター制度について解説していきます。

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『無料モニター募集』『モニター割引』
まず、各クリニックのHPやブログ、他のメディアも全て、モニターとして撮影された症例写真などは必ずご本人(患者様)の許可を取り、契約を交わしてから掲載しています。

無料もしくは格安で受けられるため、一見お得なモニター制度ですが、クリニックによっては巧みな商売へと紐づけている場合があります。

ですから患者様もモニター制度がどのようなものなのか、内容とリスクについてよく理解して望まなければなりません。
場合により、患者様が損をしてしまう事もあるので注意が必要となります。

モニター制度ってどんな制度?

「手術を受けようか迷ってる」「手術を受けたらどんな感じになるのか知りたい」
など、患者様は自分が受けようと思っている手術を受けた方の症例写真を見て、手術後のイメージをつかんだり安心感を得ています。

そのため、クリニック側は他の患者様に術前術後の変化を写真でお見せしてもよいという条件の元、無料や割引価格で手術を行い症例写真を収得します。

モニターとして患者様にご協力いただいた症例写真は、院内のみの狭い範囲での公開や、インターネット、紙面媒体、メディアと幅広く公開する場合など様々です。

モニター制度に関しては、顔写真などが様々な媒体に出ることに抵抗がなければ、無料ないし割引でお安く手術を受ける事が出来るため、非常に魅力的な制度かと思います。

クリニック側の提示する条件をよく理解して利用されると良いでしょう。

モニター制度を上手に活用するには

モニター制度とは、患者様とクリニック側がウインウインの関係であるという事、つまり双方に得のある良好な関係であるという事を理解する必要があります。

安く施術を行う分、クリニック側に写真を提供しないといけないという事です。
患者様の『安く施術したいけど、顔写真が外に出回るのは嫌!!』という一方的な考え方ではモニター制度は成り立たないのです。

モニター希望の患者様に見られる2つのCASE

CASE1:
モニター制度を希望され、目元の施術を受ける方

目元だけなら写真を提供しても良いけれど、顔の全体写真は載せて欲しくない。

このような場合、お目元のみの写真だとクリニック側のモニター写真としては不十分な場合があります。

なぜかと言うと、これからその写真を参考にするであろう患者様達の参考資料としては情報に欠けるからです。中には多少の割引をしてくれるクリニックはあるかもしれません。

しかし、そのクリニックでの情報の価値に見合う割引となる事は理解しておく必要があるでしょう。

CASE2:
モニター制度を希望され、身体の施術を受ける方

身体の写真ならば提供してよいので、施術を出来る限り安く受けたい!

お身体の写真提供の場合は、お顔が映らないため多くの方にご協力いただけるのが現状です。
多くの方からご提供頂けるものを、クリニック側がわざわざ割引をして施術する事はないと考えるのが普通でしょう。

上記のように、患者様自身の要望のみで施術を安く受けるという事は、無いに等しいと考えていただかなければなりません。

しかし、人間の心理として、自分は少しでも得をしたいと考えてしまうのが本能であり無理もありません。

このような患者様の心理を利用して、モニター制度を使い上手く商売をするクリニックも少なくはないのです。

患者様側もご自身の都合のみを優先してしまうと、結果的に損をしてしまう場合もあるので『クリニック側にも得がなければ成立しない』という事をよく考えてモニター制度を活用してください。

【美容業界のモニター制度を受ける場合の心得】
無料又は格安で施術を受ける事が出来る場合、患者様だけにメリットがあるわけではない

モニター制度を使った商法事例3つ

無料または安く施術をしてもらいたい、という患者様の心理を利用してモニター制度を使って上手く商売をするクリニックも少なくありません。
では、モニター制度を使った商法というのは、どのようなものがあるのか? 患者様側も知識として持っているとよいでしょう。

①患者様に来院してもらう手口としてモニター広告を出す。

症例写真を集める目的ではなく、患者様をクリニックに来院させる目的で一見お得なモニター募集を出しているクリニックもあります。
このような場合ではクリニック側は症例写真を獲得するのではなく、売り上げを上げる事を目的としています。患者様がクリニックに来院すると言葉巧みに勧誘が始まるでしょう。
そして、様々な理由をつけて高額な施術へと患者様を誘導し高額な料金を請求される事もあるのです。

知識を持った営業カウンセラーの言葉巧みな勧誘により、言われるがままの施術を契約してしまう例も少なくありません。

少しでも疑問を感じたり、当初予定していたものとの大きな差を感じた時は、その場で手続きをする事はせず、いったん自宅へ持ち帰って冷静に検討することをお勧めします。

「今日じゃないと契約できない」などという言葉には決して惑わされてはいけません。

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②1つの治療に対し、金額の異なるいくつものランクが存在する。

安価な料金表示で患者様を集客し、来院して提示される価格表には1つの施術においていくつものランク付けがされている場合があります。

最終的には高額な施術へと誘導され、本来無くてもよいようなオプションを沢山勧められる事もあります。クリニック側に押し切られてしまうと高額な施術をそのまま契約してしまう方もいるでしょう。

③不必要な治療を沢山勧められた後に、モニター割引や特別割引といってお得感を強調する。

美容外科業界ではこのようなケースが一番多く感じられます。
②の様に、安価な料金表示で患者様を集客し、いざ来院すると何パターンにも治療がランク付けされており、高額な施術へと誘導されます。

あるいは、言葉巧みに沢山のオプションを勧められます。高額な料金となりますが、人によりそのまま契約されられてしまう事もあるでしょう。
難色を示す患者様に対してはモニター割引や特別割引を提案して、あたかもお得な感覚を持たせてしまうのです。

先日美容外科で手術の見積もりをしてもらいました。
ネットに書かれている金額よりもかなり高く250万程を提示されたのですが一括で払えるわけもなく、医療分割を提案されました。

審査に通らず、諦めようとしたところ、スタッフの女性がいくらまでなら現金で払えるかと聞いてきました。

「手術当日までに60万くらいまでなら」と答えると「先生に交渉します」と言われ、「70万までなら下げることが可能だそうです」と言われました。
そして「手術のためにこれから血液検査をするので2万かかります」と言われたのですがその時は手持ちが五千円札しかなく、伝えると「なら五千円で大丈夫です」と言われました…。

最初の提示の金額はなんだったのか?

と思ってしまいました。
自由医療なので取れるだけ取ろう、みたいなところは仕方ないのでしょうか。

※実際に高額な施術へ誘導されて特別割引を提示された患者様の声

患者様からすると質の高い治療が割安で受けられるように感じられ、お得感もあり術後も満足されているケースが多いのですが、実際に治療に見合った金額なのかは定かではありません。

そもそも、ランク分けされている治療は、どの治療も差異はないのです。

基本的に医療技術は、確率されたものを如何に的確に行うかが重要となります。

一つの手術に対して松・竹・梅のような、内容が異なる様なものではありません。

勿論、クリニックや医師により様々な工夫がされて、より精度の高いものになる事はありますが、大幅な料金差が出るのはおかしいと言えるでしょう。

モニター制度商法の実態

クリニック側は、モニター制度で集めた患者様を高額な手術に誘導して割引をしたとしても、多くの利益を上げることが出来ます。
更には、掲載用の症例写真も得る事が出来るのですから言う事なしです。

このパターンでは、質の高い治療が割安な料金で受けられたという錯覚のため、患者様も満足している場合が非常に多いのが特徴です。
しかし、この商法の実態を知っていればどうでしょうか?
患者様自身が結果的に満足しているから良いという問題ではないでしょう。
一見お得なモニター割引も、実際は得になっていなかったり、想像もしていなかった契約をさせられたりするケースもあるのです。

また、モニターとしてお顔が様々な媒体に出てしまう事に対しては、多くの方は望まない事かと思います。

皆が望まない事を受け入れられるからこそ、割引というメリットを得られるのだという事も、患者様一人一人に改めて心にとめていただきたいと私は思います。

2017.09.15