1. トップページ
  2. 施術部位別の失敗談
  3. わきが・多汗症
  4. ワキガの手術をしても、まだ臭いが気になり...

サイト内検索

bfc7386ded995ee001ed76a4bb44686d-e1450418267706


患者さまのお悩みの声

インターネット上に投稿されたお悩み

自分がワキガかも?と気づいたのは中学生の頃でした。そのころから本当にコンプレックスで、大人になったら手術をすると決めていて、やっと手術を受けました。効果の高い、せん除法をしました。
手術の後は、包帯をしたり、なにかと大変な思いをしました。これも、においがなくなるためなら!と思って頑張りました。
手術後、確かに、前よりにおいはマシにはなった?と思います。
でも、まだ匂うと言われて本当にショックです。
せん除法ならにおいを90%取れると言われたのに、失敗なのでは?と思ってしまいます・・・。

ワキガの手術をすることは周りには隠していました。
手術をしたことをとにかく知られたくなかったので、脇に傷ができてしまうことが本当に嫌でそれが心配でした。
手術の前は、そのことをずっとお願いしていて、とにかく傷を目立たなくしてほしいと。見せられた見本よりも傷も小さく済んで、最初は黒ずみも気になりましたが、だんだんきれいになってきて、傷を気にして手術してくれたんだと思います!ですが、肝心なにおいが残っています。再手術となればまたメスを入れないといけないので迷っています。
2回も手術をすれば、傷は濃くなってしまいますよね?

※患者様からのご相談
    

当院にもワキガを気にされてご来院される方は多くいらっしゃいます。美容外科ということで、特に女性の方で当院を希望される方がとても多いように思います。

「ワキガ」の手術では、においの原因となる汗腺をしっかりと取り除くことでお悩みを改善していきます。
【傷が小さくても手術ができる】【手軽にダウンタイムもほとんどなく手術ができる】などメリットに感じられるような広告も目にしますが、そのような手法に手を出してしまうと、肝心な「におい」の改善がされなかったという悲しい結果になってしまうことがあります。

今回は、どうして「におい」が残ってしまっているように感じるのか、考えられる原因を私、大阪院副院長の津田より詳しくご説明させて頂きます。


ワキガの仕組み

ワキガの原因と特徴

図-2
脇の下には、毛の生える部分にアポクリン腺という汗腺が存在しています。
このアポクリン腺というものが、「ワキガ」の原因となっています。

アポクリン腺から出る分泌液が、雑菌と反応することで特有の匂いを発してしまいます。
アポクリン腺自体は誰にでもありますが、この量が多いと「ワキガ」になってしまいます。
「ワキガ」の匂いを改善していくためには、この原因の元となる「アポクリン腺」をいかに取り除き、なくしていくかが重要となってきます。

図-1

※エクリン腺は多汗症の原因となる汗を出す汗腺
※皮脂腺とは油を分泌する腺でニキビなどの原因になる腺

ワキガの手術方法

それでは、ワキガの手術方法を簡単に説明していきたいと思います。

図1

① 脇のシワに沿って4〜5㎝切開し、斜線部分の皮膚を剥離します。
② 剥離した皮膚を反転し、直視下に汗腺を除去していきます。
※ここでしっかりとアポクリン腺を取り除くことで匂いの原因を排除することができます。
③ 縫合し、皮膚を縫い合わせます。
④ 剥離した皮膚がしっかりくっつくようにスポンジを当て、包帯で圧迫します。


では、どうして手術したのにまだ匂いが気になるのでしょうか?


ワキガの手術を成功させるためには、原因である「アポクリン腺」をしっかり除去する必要があります。当然ですが、この「アポクリン腺」が残っていれば、匂いも残ってしまうのです。

図2
上図のように、仮にアポクリン腺を100%除去すれば匂いは全くなくなるはずですね。
しかし、100%除去というのはあり得ないですし、全く匂いの無い人というのも存在しません。又、100%の除去を行えば皮膚へのダメージも大きくなり、回復しえない傷が残ってしまいます。

80%から90%の除去が、普通の方以下という事になり、術後の匂いが気になる事はないレベルかと思います。これが、50%、60%の除去であれば、術後に匂いが残り、患者様としては改善していないという事に繋がるのです。

アポクリン腺の除去が不十分で、術後に匂いが改善していないというケースは少なくありません。こういったことがどのような原因で起こり得るかを以下に説明していきます。

原因その① 医師の技術の問題

匂いが残ってしまったという原因のひとつに医師の経験が不足していることが考えられます。
先ほどより、ワキガの手術の成功のカギはいかにしっかりと「アポクリン腺」を除去していくかどうかというところにあると説明してきました。

ワキガの手術は、脇の下を切開し皮膚を裏返し、目視にて丁寧に汗腺を除去していくという細かい作業が必要な手術です。経験が浅いと、取り残しをしてしまったり、中央部分は除去していても傷口から遠い部分は取り切れていないこともあります。

そうなると、匂いの原因であるアポクリン腺が術後も残っているということになり、匂いが残ってしまうのです。
99055018_T3

原因その② 傷口を小さくしたために匂いが残ってしまった

ワキガの手術のカウンセリングに来られる方の中で最も心配されるのは「傷跡」です。
特に、美容外科へワキガの手術を希望しに来られる方は、術後もきれいな脇の状態を保ちたいと願っている方が大変多いように思います。

ワキガの手術をする際には、必ず切開する必要があるため、どうしても、術後は傷がある状態になってしまいます。この「術後すぐの切り傷」を気にするあまり、傷口を短くする医師もいます。
患者様にとっては切り傷が少しでも小さくなり、一見満足できるように感じるかもしれません。

しかし、以下の図を見て分かるように、アポクリン腺を除去する際には、切開をした傷から周囲の皮膚を剥離して、剥離した皮膚を反転してアポクリン腺を除去しますが、切開線が小さいと、この反転が上手くいかず十分にアポクリン腺を除去出来ません。つまり傷口を小さくすることでアポクリン腺を除去できる範囲を狭めてしまうのです。
図3

ワキガの手術で、【においを限りなく抑えていく】ためには、広範囲に広がる汗腺をしっかりと取ってしまう必要があるのは先ほどから何度も触れていますが、傷跡を小さくするということは、イコール効果が出にくいということを知って頂くとよいかと思います。

そして、私自身、ワキガの手術で切開の際に出来る切り傷については全く気にする必要はないと思っております。その理由については次に述べていきます。

《傷口について》

患者様に知っておいて頂きたいことがあります。
わきがの手術の際に傷痕を考えた時には、以下のように分けて考えて下さい。
わきが(ワキガ)手術後の傷跡は大きく分けて2つです。
図4
通常、わきがの手術では、脇の下に傷を作る際、脇のシワに沿って切開していきます。
脇を切開する際にできる傷は、術後数か月は気になるかもしれません。

しかし、ワキはもともとシワの多い部分ですので、時間と共に脇のシワに馴染んでほとんど目立たなくなります。傷が2センチであろうと、5センチであろうと、術後一定の期間が過ぎてしまえば自然になってくれるのです。

図5

1年後の写真を見て分かるように、切開線はほぼ綺麗に治ってしまいます。
また、1ヶ月後の写真を見ても、気になるのは切開線ではなく、アポクリン腺を除去した汗腺の存在する範囲の黒ずみや硬さなのです。
この部分の傷に関しては以下の記事をご覧下さい。

脇の傷口が気になりますが、傷は一生残るんですか?

簡単に説明すると、アポクリン腺を除去する際に皮膚にダメージを与えすぎると、跡が残りすぎます。その為、皮膚にダメージを与えずに、しっかりアポクリン腺を除去することが大事になります。
要するに切開線自体は綺麗に治ってしまうものなので、切開線を小さくすること自体には何らメリットがないという事になります。

《この様な広告には気をつけて》

患者様の、傷が気になるという心理を逆手に取り以下のような広告を見かけますが注意が必要です。「傷の目立たない超音波法」「傷はわずか1センチ」などのような文字や、「1センチ程度の傷から特殊な器具を使用してアポクリン腺を除去する」などという広告も目にします。しかし、アポクリン腺は直視下に除去しなければ、十分な除去は出来ません。
また、1センチ程度の傷から特殊器具を用いても、直視下ではなくブラインド操作での除去になりますので、除去しきれないばかりか、無駄に皮膚にダメージを与えてしまう事にもなります。
そうすると、切開線ではなくアポクリン腺除去部分の跡が残る事になってしまいます

「手術の際に傷口を小さくしますよ」という売り言葉は、一見メリットのように聞こえます。
傷はできるだけ小さい方がいいと思われる患者様も多いのは事実です。しかし、手術の際の傷の長さは、結果治ってきれいになっていくものなので、わきがの匂いを改善するためには傷を小さくするという事はデメリットでしかなく、手術に満足できないという結果になってしまう可能性があるということを知って頂くとよいでしょう。

《術後には、脇全体に黒ずみができることがあります》

以下の写真をご覧になると、傷口がきれいに治っていくということにご安心して頂けると思います。(多少の個人差があることはご了承下さい。)
図6
経過写真をみてもわかるように、本来、ワキガの手術で「傷口」よりも気にして手術をしなくてはならないのが、「脇全体にできる黒ずみ」なのです。

アポクリン腺をしっかりと取り除くためには、皮膚の真皮層という部分にくっついているものもきちんと取り除かなくてはなりません。

図10

こちらが脇の断面図です。アポクリン腺は、脂肪層という皮膚の奥の層にあるのですが、少しだけ真皮層にもくっついています。

脂肪層にあるものだけを取り除けば、黒ずみにはなりにくいのですが、皮膚の真皮層にあるものも取り除くと、どうしても皮膚を傷つけてしまい、一時的に黒ずみになってしまうのです。
かといって、黒ずみにならないように、真皮層のアポクリン腺を残してしまうと、匂いの元が断ち切れず、手術に満足できないという結果になってしまいます。
このようなことも経験の浅い医師が行うことで匂いが改善されないという一つの要因であるかと思います。

黒ずみは、およそ1年ほどをかけて改善していきますが、当院では極力真皮層へのダメージを少なくするための工夫をしております。

手術後の脇の黒ずみが気になります。これは治るんですか。

失敗しないためのアドバイス

~手術の結果を見抜くポイント~
手術をすでに受けられた方で、「まだ匂いが少し残っているかも?」「きちんと汗腺の処理をしてもらえたのか不安がある」などという方もいらっしゃると思います。
そのような方に、簡単に見抜くポイントを一つお伝えしたいと思います。

図11
ご覧の図のように、アポクリン腺は毛穴(毛根)にくっついています。
アポクリン腺を除去する際には、汗腺と一緒に毛穴(毛根)ごと取り除いてしまうことがほとんどです。

そのため、手術後に【脇の下の毛が生えてこなくなった】かどうかというのはひとつの目安となります。

術前は毛があったのに、術後は毛が生えなくなったという方は、存在していた汗腺もある程度しっかり取り除かれていると思っていただいていいでしょう。
しかし、手術後もある程度毛が生えてくるという方は、毛穴についているアポクリン腺も残っている可能性が高いと言えます。気になる方は、一度確認してみることをお勧めします。

~失敗しないためのポイント~

わきがの手術の特徴や傷との関係などお分かりいただけたでしょうか?それでは最後に、ここまでで解説してきたことをまとめていきましょう。
    ・しっかりと匂いをなくすためには原因であるアポクリン腺を根本除去する必要がある。
    ・手術の際に出来る傷の切り傷は、長さが短いと十分にアポクリン腺を除去できない。
    ・切り傷は長くても短くても、時間の経過で馴染んでいく。
    ・「傷が小さい」等の広告に惑わされない。
    ・アポクリン腺がしっかり除去されていれば、術後に脇の毛は殆ど生えてこなくなる。

以上のことを知って頂いた上で、カウンセリングを受けてクリニック選びをされるとよいでしょう。

ワキガの手術を受ける最大の目的は、「においをしっかりとなくす」ことである方がほとんどかと思います。【傷口を短くできる】【ダウンタイムが少ない手法】など目先のメリットに聞こえるような方法では、本来の結果を得られない可能性があることも頭に入れておきましょう。

この記事で取り上げているわきがについて、
詳しく知りたい方は以下をご覧ください。

わきがの施術について(水の森美容外科 公式サイトへ)

2017.04.13

わきが・多汗症