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患者さまのお悩みの声

インターネット上に投稿されたお悩み

先月、ワキガの手術をしました。冬なので目立たないかと思い、この時期に受けました。
私の場合、遺伝もあって、父もワキガです。
なので、私もその血を引いていて、なるべくしっかり効果のある手術を受けようと思い、せん除法という手術をしました。
手術の後は、冬だからかもですが、ニオイは本当になくなったと思って感動してます。

でも、気になるのが傷で、結構赤い線で残ってるのが気になってしまいます。今はいいんですが、夏は見えないか心配です(>_<)この傷が一生治らなかったらと思うとちょっと鬱です。治った方いますか?

以前、脇の手術で超音波という方法を受けました。
匂いが結構気になっていたので、本当は切る手術をしてしっかりにおいの根を取った方がいいことはわかっていました。でも、傷がどうしても嫌で、そのようなことをつたえたところ、カウンセラーさんから傷が小さくて済方法を勧められ、手術してもらいました。確かに傷は小さいのでわかりにくいんですが、まだ匂いが残っているというか、ほとんど匂いが消えていなくて、逆に後悔しています。
今度こそにおいをちゃんと消したいので、長期間の休みに入ったら切る手術を受けようと思っています。

やっぱり傷が心配で受けたい気持ちとはウラハラに躊躇してしまうこともあって。実際に手術した方がどんなふうに傷が治っていったのかとか見てみたいって思うくらいです。受けた方で今も傷に悩んでいる方や、傷はすっかり治って目立たない方がいたらコメント欲しいです。

※患者様からのご相談

今回は、ワキガの手術を受けた後にできてしまう傷跡についてのお悩みを取り上げていきます。
美容外科にワキガのご相談に来られる方の中には、女性も多く、術後の傷跡を気にされている方もたくさんいらっしゃいます。
体にメスを入れるわけですから、術後に跡が残らないか不安になって心配されるのは当然のことかと思います。
しかし、ご安心ください。ワキガの手術によってできる切開の切り傷というのは、時間の経過とともに、とてもきれいに馴染みやすい部分です。通常、脇の下のシワに沿って傷を作るので、とても目立たないのです。
実際に、術後に脇の下の切り傷を気にされている方にはほとんどお会いすることもありません。

このようなテーマを取り上げさせていただいたのは、患者様が術後の切り傷の状態を不安に思い、心配されるという心理を逆手に取り、【傷を小さくする】【特殊な機械で傷ができない】などの広告を非常によく見かけるからです。
このような方法は、患者様にとっては一見とてもメリットのように感じられるかもしれません。
しかし実際のところ、そのような手術を受けた後、肝心な【匂い】を改善できなかったり【汗】も変化がなかったりというご相談があるのも事実です。

今回は、ワキガの手術の際にできる切り傷の長さを気にする必要がないのはなぜなのか、私、大阪院副院長の津田より詳しくご説明させて頂きます。


ワキガの基礎知識

ワキガのせん除法という手術について簡単に説明していきます。
せん除法とは、ワキの下を切開し、においの原因を取り除いていく手術で、確実な効果を得られる方法です。

まず、ワキガの原因から説明していきましょう。
脇には、脇の下の毛が生えてくる部分に「アポクリン腺」という汗腺があります。
このアポクリン腺から出てくる分泌液と雑菌が混じり合うことで、ツンとして特有の匂いを発してしまいます。
(※アポクリン腺は、どなたにもあるものですが、ワキガと言われる方はこのアポクリン腺が多い方であると言われています。)

脇1

この脇の有毛部には、アポクリン腺という汗腺の他に、「エクリン腺」という汗腺もあります。この腺は汗を出す腺で、だれにでもある汗腺です。
このエクリン腺が多い方は「多汗症」であるといわれます。

次にワキガのせん除法の手術方法をご説明していきます。

脇2
① まず、最初に脇の下を4〜5㎝切開していきます。
このとき、もともと脇の下にあるシワに沿って切開します。
そして、脇の毛が生える範囲の部分を剥離ます。

② 次に剥離した皮膚を反転させていき、汗腺を取り除いていきます。
この時、しっかりと目で汗腺を確認し、取り残しがないように除去します。

脇3
③ そして、切開した部分を縫っていきます。
切った部分をしっかりと合わせ、塗っていくことで傷をより目立ちにくくします。

④ 最後に剥離した皮膚が離れないようスポンジを当てて、包帯を巻きます。
ここでしっかり圧迫すると、皮膚のくっつきが早く回復も早くなります。

図10

上図は、脇の下の断面図です。
匂いの原因であるアポクリン腺と、汗の原因であるエクリン腺の位置がお分かりいただけるかと思います。

アポクリン腺はほとんどが脂肪層という皮膚の下の層にありますが、一部分は真皮という皮膚にくっついています。また、エクリン腺はほとんどが真皮層にあります。
真皮層というところにダメージが加わると大きな傷跡になってしまうことがあります。
ですので、ワキガの手術の際には、切開したところから、目視にてしっかりと確認しながら丁寧に作業していく必要があります。

手術の後は、脇をしっかりと包帯とタイオーバーと言われる綿で固定していきます。
術後の経過をよくするため、最初の3日間程度はあまり腕を動かさない方がいいでしょう。
少しの期間、腕の上下運動などが不便かもしれませんが、少しずつ慣らして日常生活に戻していきましょう。


気になる傷跡について


ワキガの手術を美容外科で受けられる方の多くは、術後に残ってしまう傷跡を心配されているかと思います。

ワキガの手術をすると術後は大きく分けて2つの傷跡ができることになります。
傷跡と言っても、キレイに治っていくものなので安心してくださいね。

脇4

まず一つ目が、皆さんが一番気にされる①の切開をした際にできてしまう切り傷です。
今回は、この傷についてが質問のテーマでしたので、次項にてより詳しくご説明していきます。

二つ目にできてしまう傷跡というのが、脇の毛が生える部分の皮膚全体にできてしまう黒ずみです。クリニックのHPなどでこの黒ずみについて詳しく触れている医院も少ないので知らない方も多いのではないでしょうか。この黒ずみについては、詳しくこちらで触れていますのでご覧ください。

手術後の脇の黒ずみが気になります。これは治るんですか。


脇の下にできる切開傷


先程、ワキガの手術方法を詳しくご説明しましたが、手術の際には必ず脇を切開する必要があります。通常、4〜5㎝ほど脇の下の腺に沿って切開し、その範囲の皮膚を剥離し、匂いや汗の原因となる汗腺を取り除くことでお悩みを解消していきます。

こちらをご覧ください。こちらは手術から1か月後の脇の下の状態です。
脇の下のシワに沿って赤い傷があるのがお分かりいただけるかと思います。

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すでに、術後の黒ずみと馴染んでいるため、切開線がすごく目立つというわけではありませんが、手術から数カ月ほどはこのように切り傷の部分と脇全体の黒ずみができるのが通常です。
この写真だけを見ると不安になられる方もいらっしゃるかと思います。

図9

では、こちらをご覧ください。
こちらは同じ方の1年後の脇の下の状態です。
もうどこに傷があったのかわからないほど、脇の下のシワに馴染んでいます。
この写真を見て頂ければ、手術の際に出来る切開の傷はこれだけきれいに治るので、この切り傷ばかり気にする必要がないということをお分かりいただけるかと思います。

ワキガの基礎知識のところでご説明したとおり、匂いや汗の原因となる汗腺は、皮膚の下にある脂肪層だけでなく、皮膚の深層部である真皮に多く分布しています。
傷を4〜5㎝作れば、その部分の皮膚をひっくり返し、広範囲の汗腺をしっかり除去することもできますし、医師はきちんと直視下手術を行えますので、より丁寧に確実に取り除くことができます。
このように5㎝ほどの傷をつくっても、経験豊富な医師の元で手術を行えば、時間の経過とともに切り傷はきれいに馴染んでいきますので、ご安心ください。

傷を小さくするという広告マジック

ここでみなさんに一番知って頂きたいことは、よく広告などで目にする【傷を小さく手術をする方法】は全く意味がないということです。先程ご覧いただいた写真からわかるように、傷は大きくても小さくても時間が経てば改善されていきます。ですが、【特殊な機械を使い、小さい傷から手術をするので安心】という広告がとても多いのです。

わきがの手術は、真皮に極力ダメージを与えないように、直視下に汗腺をしっかりと除去していくというところに医師の工夫や技術が必要となり、結果に大きく影響します。
患者様が術後に気にされる傷とは、切開傷であることは非常に少なく、汗腺除去部分の黒ずみや硬さであることの方がとても多いのが現状です。

実際、傷を小さくしてメリットはありません。
汗腺を除去できる範囲が狭くなるだけでなく、小さな傷からしか行えないため、視野が狭くなり、それを無理に手術しようとすると、必要以上に皮膚の深層である真皮を傷つけてしまうことがあります。
真皮に大きなダメージが加わると、黒ずみがよりひどくなってしまい、切り傷以上に大きな傷を残してしまう可能性もあります。しかし、手術を検討されている患者様は、そのようなことを知らない方が多い為、【傷を小さくできる】と言われるととてもメリットのように感じてしまい、そのような方法を選んだ結果、匂いや汗が改善されないということになってしまいます。
切り傷は大きくても、時間が経てば、キレイになっていきますので、きちんとお悩みを改善できる効果の高い方法を選ぶようにしましょう。

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経験豊富な医師の元で手術を行う

切り傷は、大きくてもきれいに治るとご説明しましたが、きちんと手術経験があり、脇の構造を理解している医師の執刀であるという前提でお話ししております。

場合によっては、経験が極端に少ない医師が手術をする場合もあります。縫合の技術が未熟な医師が行うと、傷がズレた状態で縫い合わせてしまったりすることもあります。
そうなると、本来なら目立たないはずの傷が気になってしまう可能性もあります。
しっかりと経験豊富な医師の元で手術を行うようにしましょう。

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失敗しないためのアドバイス


それでは、ここまでの説明を踏まえて、ワキガの手術の際にできる傷跡についてまとめていきましょう。

    ・ワキの切開傷は、長さに関係なく時間の経過と共に脇のシワに馴染んで目立たなくなる
    ・傷が小さい方法は、匂いや汗を改善する効果は期待できない
     場合によっては、脇全体にできる黒ずみがひどくなってしまう可能性もある
    ・【傷が小さい】【ダウンタイムがない】などの広告に惑わされない
    ・そのうえで、きちんと丁寧に手術をしてくれる経験豊富な医師を選ぶ

ワキガの手術を受ける最大の目的は、悩みである【匂い】や【汗】の軽減であるかと思います。【傷が小さい】などの広告に惑わされず、きちんとお悩みに合わせた手術を選ぶようにしましょう。

この記事で取り上げているわきがの施術について、
詳しく知りたい方は以下をご覧ください。

わきがの施術(水の森美容外科 公式サイトへ)

2017.04.12

わきが・多汗症