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患者さまのお悩みの声

インターネット上に投稿されたお悩み

3か月前にワキガの手術を受けました。
ずっとずっとコンプレックスで悩んできたので、念願の手術でした。手術をして、匂いが気にならなくなり、生活がとても楽になりました。
そして、今年の夏はノースリーブにも挑戦したいなって思っているのです!ですがちょっと悩んでいることがあって、ワキの下が黒ずみでまっくろ!?になってしまいました。
せっかくなので、ワキを出した格好とかもしていこうと思っていたので、結構気にしてます。手術の前にこんなにワキが黒くなるなんて聞いていなかったし、お医者さんの腕が悪かったとかですか?
ワキガの手術を受けた者です。
前に超音波法をして結局、汗もそこまで減らず、ニオイもまだあって満足できなかったんで、切開をしてもらいました。

結果、よかったとは思っていますが、ワキの黒さが気になっていて、今は脇用の肌色のファンデーションとかを塗って誤魔化してはいますが、いつになったら戻るのか、もしや戻らないとか思うと不安です。手術をした方、ちゃんと治りましたか?

※患者様からのご相談
    

今回はワキガの手術をし、悩みの「ニオイ」については改善ができたものの、脇に「黒ずみ」ができてしまい、術前とは違う悩みができてしまったという方々のお声がありましたのでご紹介していきます。

まず、最初にお伝えしたいことは、ワキガの手術を受け、術後の経過段階で黒ずみができてしまうということは、決して失敗ではありません。
ワキガの手術をする際には、脇の下を切開し、匂いの原因となる汗腺を取り除いていきます。この汗腺を取り除く際に、皮膚にダメージが加わってしまい、術後の経過段階で黒ずみになるのです。
これは、きちんと匂いや汗を改善していくためには仕方がないことと言えます。

しかし安心してください。術後一時期は黒ずみが気になるかもしれませんが、これは時間の経過とともに(1年程度)改善されていくものとなります。
勿論、傷の治りには個人差がございますので、多少の黒ずみが残る場合もありますが、従来脇の部分とは黒ずんでいる部分ですので、殆ど気にならない程度になるかと思います。
インターネット上の口コミでは、今回のケースのような不満を良く見かけますが、ネット上の書き込みになりますので、患者様が経過段階での不満を書き込まれているケースもあるかとは思います。
とはいえ、手術方法や医師の技量によっては、必要以上に皮膚を傷つけてしまい、黒ずみが強く出てしまったり、醜い黒ずみや傷跡が残ってしまうケースも少なくありません。
参考までに以下は当院でわきが手術を行った患者様の経過写真になります。

図6

以上を踏まえまして、私、大阪院副院長の津田が図を解しながら、手術方法や黒ずみが出来てしまう原因について詳しくご説明させて頂きます。


ワキガの手術とは?

ワキガの原因・多汗症の原因

ワキガの手術について簡単にご説明していきたいと思います。
《ワキガの原因》
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ワキガの原因は、脇の下の毛が生えてくる範囲にある「アポクリン腺」という汗腺から出てくる分泌液が、雑菌と混じることで反応し、独特の匂いを発してしまうことにあります。
「アポクリン腺」はワキガの方だけ特別にあるものではありません。どなたでもある汗腺です。
ワキガと感じる方とそうでない方との違いは、ワキガである方はこのアポクリン腺の量が多いと言われています。

《多汗症の原因》
汗を分泌する腺を「エクリン腺」といいます。
このエクリン腺もアポクリン腺と同様、誰にでもある汗腺です。
多汗症の方はエクリン腺の量が多いと言われています。

ワキガの手術方法

《手術方法》
① 脇の下にもともとあるシワに沿って4〜5㎝切開します。
そして、毛が生える範囲の部分を剥離していきます。

② 次に剥離した皮膚を反転させ、目視にて汗腺を取り除きます。

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③ 切開した部分をくっつけ、縫合していきます。
④ 剥離した皮膚がしっかりくっつくようにスポンジを当て、包帯で圧迫します。

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意外と知られていない術後の黒ずみ

《術後のケア》
術後は、脇を包帯で固定します。最初の3日間ほどは腕を動かしにくいかもしれません。
また、腕を上下に上げ下げする動きは、術後少しの間は制限されることがあります。徐々に慣らして頂ければ日常生活には問題ないかと思います。

また、手術後には2つの傷ができます。
一つ目は切開線による傷跡です。
この傷跡についてはこちらを詳しくご覧下さい。
脇の傷口が気になりますが、傷は一生残るんですか?

二つ目は知らない方が多いかと思いますが、有毛部の汗腺除去部分の皮膚の状態です。術後しばらくは、皮膚が硬くなり、黒ずみができてしまいます。

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図6
※施術後1ヶ月の症例写真です。

クリニックのHPなどで、術後の傷や黒ずみについて詳しく触れているところは少ないかと思います。あえて、デメリットを事前に伝えることを避ける傾向があるように感じております。

しかし、真剣に手術を考えていらっしゃる方は、事前に知っておいた方がご安心だと思いますので、黒ずみが起こってしまう原因などについて詳しく見ていきましょう。


術後、黒ずみができてしまう原因

先程より、ワキガの手術後の状態として、ワキに黒ずみができてしまうということをお伝えしました。簡単に言うと、アポクリン腺やエクリン腺などがある位置が黒ずみを作ってしまう原因となっています。

構造上、完全に黒ずみができないようにするというのは現実的に難しいことではありますが、なるべく黒ずみにならないように工夫して手術を行うことや、経験豊富な医師の元で手術を行うことで、リスクを最小限にしていくことは可能となりますので、詳しく説明していきたいと思います。
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上図をご覧ください。
こちらは脇の断面図になります。アポクリン腺とエクリン腺のある位置にご注目ください。
この位置を頭に入れて頂き、読み進めて頂ければと思います。

皮膚の基本知識

ここで、まず皮膚の基本知識からご説明させてください。

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皮膚は「表皮」「真皮」という2つの層に分かれています。そして皮膚の下には脂肪があります。皮膚の表皮は約1ヶ月で生まれ変わっていますので、どんどん新しく再生されていきます。(ターンオーバー)

しかし、真皮は数年単位での生まれ変わりとなり、ほとんど再生されません。

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これは、ワキガの手術に限らずどんな手術においても言えることですが、真皮層にダメージが多く加わると、傷跡の回復が遅くなってしまいます。当然ですが、反対にダメージが少ないほど回復は早いのです。

ワキガの手術に当てはめてみましょう

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先程の皮膚の構造を踏まえてみていきましょう。

においの原因となるアポクリン腺を除去するには、真皮よりも下の脂肪層にアポクリン腺が多くあり、比較的真皮へのダメージは少なく済みます。
※アポクリン腺の多くは脂肪層寄りにありますが、一部は真皮にくっついているので、完全に除去すると真皮へのダメージは大きくなります。

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一方、汗の原因となるエクリン腺を除去するには、真皮へのダメージは大きくなります。
エクリン腺は真皮内に存在するからです。
この真皮内にあるエクリン腺を取り除く際に、どうしても真皮を傷つけてしまい、これが原因で術後に黒ずみができてしまうということになります。
下図をごらんください。

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手術の際には、汗腺がある範囲を剥離し、その部分にある汗腺を取り除きますが、この除去した部分の皮膚にダメージが加わることで黒ずみとなります。
手術の際に、しっかりと汗腺を取り除くほどにダメージが大きくなるため、黒ずみと手術の効果は比例していきます。
つまり、「匂いがほとんど気にならなくなった」「汗が気にならなくなった」など手術の結果に満足度が高ければ高いほど、脇の黒ずみは出やすくなることがあるということです。


黒ずみを少なくするために

患者様の希望としては、匂いをしっかりとなくしたい、けれど黒ずみがひどくなるのは困るという方が多いかと思います。そこで、私どもは手術方法を工夫し、なるべく黒ずみが最小限で済むように努力しております。

※超音波法やミニ切開法など広告でよく目にするような、効果の少ない方法ではなく、きちんと手術の効果を実感できた上で、黒ずみを最小限にしていく工夫となります。

通常の手術方法

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まず、脂肪層側のアポクリン腺を除去していきます。

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次に真皮にへばりついている汗腺を取り除きます。
この際に、通常の方法だと真皮層に大きなダメージを与えてしまい、黒ずみが多く残ってしまいます。

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水の森美容外科の行っている工夫

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脂肪層側のアポクリン腺から取り除いていきます。
脂肪層部分にある汗腺は、いくら取っても皮膚の下にある層であるため、皮膚にはダメージを与えず黒ずみにはなりません。

まず、この部分にある汗腺は取り残さずほとんど除去していきます。
次に、脂肪層より浅い皮膚の真皮層にある汗腺を取り除いていきます。

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水の森美容外科では、真皮層にあるへばりついている汗腺を取り除く際には、カミソリのような器具を使用していきます。その器具を使い、カミソリで毛を剃るような感じで汗腺を時間をかけて、丁寧に少しずつそぎ落としていきます。
このような方法で手術を行うことで、通常の手術方法と比べ、皮膚へのダメージを最小限にとどめることができます。

この工夫により、結果通常の手術方法よりも黒ずみになりにくいことがわかっています。
少しのことと思われるかもしれませんが、当院では、「しっかりと手術の効果を出し、匂いや汗をなくしたい、けれど傷や黒ずみはなるべくできないほうがいい」という患者様のお声からこのような工夫を行っております。

よく広告で目にするような、傷は小さいが実は効果が少ないものなどとは違い、きちんと効果を感じられる方法を行ったうえで、さらにキレイな仕上がり、ダウンタイムの少ない方法で手術を提供できるよう、日々改良を加えております。

経験豊富な医師の元で手術を行う

先程から何度か触れてきていますが、ワキガの手術の効果をしっかりと実感する為には、アポクリン腺、エクリン腺をしっかりと取り除き、残さないことが重要となります。
当然ですが、術後にこれらの汗腺が残っていると、匂いや汗も改善されておらず、満足ができないということになってしまうのです。

しかし、やみくもに汗腺を取り除こうとすると、上記で伝えてきたように術後に黒ずみが強く残ってしまうということになりかねません。
そこで、ワキガの手術も経験豊富な医師の元で手術を行うことが重要となってきます。
経験の少ない医師では、どうしても汗腺の除去が不慣れになりがちです。
黒ずみができる原因となってしまう真皮層の汗腺の除去は、とても細かく、わかりづらいため、無意識のうちに傷をたくさんつくってしまい、結果術後の黒ずみの回復にとても時間を要してしまうことが考えられます。
そこで、黒ずみができないようにと、真皮層部分の汗腺の除去が甘くなることで、匂い・特に汗の改善がされないということもあるかと思います。

経験が豊富で、しっかりと汗腺を除去し、なおかつ術後の黒ずみにも配慮を行ってくれる医師の元での手術をお勧めしたいと思います。

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傷を小さくする等の広告に惑わされない

こちらに関しては、以下の記事で詳しく説明しておりますが、簡単に説明させて頂きます。
脇の傷口が気になりますが、傷は一生残るんですか?

わきがの手術広告を見ていると、特殊な器具を用いて小さい傷から手術を行うといった広告を目にします。
わきがの手術は、真皮に極力ダメージを与えないように、直視下に汗腺をしっかり除去するというところに医師の工夫や努力が必要となり、結果を左右します。
患者様が気になる傷というのは汗腺除去部分の黒ずみや硬さであり、切開線の傷ではないのです。
患者様の傷が気になるという心理を利用して、上記のような広告が目立ちますが、実際のところ傷を小さくするメリットはございません。むしろ小さな傷から行うため視野が悪く、必要以上に真皮を傷つけてしまい黒ずみや傷跡を大きく残す原因にもなりかねません。

上記のような広告に惑わされず、医師の技術を見極めてクリニックを選択しましょう。

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ワキガの手術後に起こる黒ずみについてのまとめ

ここまでで、ワキガの手術の後に、黒ずみが起こってしまう原因などを詳しくみてきました。
最後にポイントをまとめていきましょう。

    ・ワキガや多汗症を根本改善するには、皮膚の真皮層にある汗腺を取り除く必要がある
    ・真皮層にダメ―ジが加わると傷になり、術後黒ずみができてしまう
    ・黒ずみがなるべく少なくなるように工夫を行っているクリニックもある
    ⇒特殊な道具を使い、丁寧にそぎ落としていく
    ・しかし、黒ずみは一生残るものではなく、時間の経過で改善していく
    ・経験の浅い医師では、必要以上に皮膚を傷つけ黒ずみがひどくなる場合がある

以上のことを知った上で、手術を受ける際に参考にされるとよいでしょう。
大切なのは、術前に手術後は脇に黒ずみができる可能性や治っていくまでの期間の目安をきちんと説明してくれる経験豊富なクリニックや医師の元で手術を行うことかと思います。

この記事で取り上げているわきがの施術について、
詳しく知りたい方は以下をご覧ください。

わきがの施術(水の森美容外科 公式サイトへ)

2017.04.10

わきが・多汗症