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患者様からのお悩み

4ヶ月前にだんご鼻形成の手術をしました。美容整形は初めてだったので、知名度の高いクリニックであれば失敗しないと思い1件目のところで決めました。手術後は確かに鼻先も尖っていて、ダウンタイムも少なくとても満足していたのですが、最近になって鼻先の形が崩れてきた気がします。永久的な効果だと聞いて高いお金を払ったのに、効果がなくなるのは失敗なのでしょうか?

手術後1か月経過しても全く効果を実感できず、病院に診てもらったら腫れが出ているのであと2か月は様子を見るように言われました。で、まもなく3か月経つのですが1か月目のときと写真を見比べても何も変わっていません。
これは失敗ですよね?お金をドブに捨てた気分です。ちなみに手術した病院は地元の個人院です。他院とかで修正手術して貰ったらキレイになりますか?
鼻先の丸みのことを、通称だんご鼻/団子鼻と言いますが、お顔のパーツの中でだんご鼻は非常に多くの方が悩まれている部位の一つです。そして、このだんご鼻を解消する最も効果的な方法が鼻尖縮小という手術になります。
しかし、今回頂いたご相談のように実際には鼻尖縮小の手術を受けたのに効果が出なかったという例は非常に多いのです。この記事では、だんご鼻の原因から手術内容、正しい手術を行っているかの判断方法について私、名古屋院副院長の西川が詳しくご説明させて頂きます。

鼻尖縮小について

鼻尖縮小を正しく手術できる医師が少ない

鼻先を細くしたいというニーズがとても多いのに対し、鼻尖の手術を正しく行える医師は非常に少ないということが、患者様が効果が無いと感じる原因の一つだと言えます。

また、手術を提供するクリニックが多いにも関わらず、執刀する医師の知識や技術が低いために、「手術を行ったけどあまり効果がなかった」と不満を抱える患者様が増える結果に繋がっています。
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正しい手術方法とは

鼻尖縮小は鼻尖部分の軟骨を形態的処理していく手術で、しっかり効果を出し綺麗な鼻先を作るためには、解剖学的な構造の理解と正しい術式を習得する必要があります。

反対に、手術内容を省略したり処理を的確に行わないと効果が出ないという結果になります。最近ではこの手術の難易度が高い為、糸で簡易的に行うなどの広告も見かけますが、効果が出ないだけでなく糸が飛び出てくる等トラブルも起こり得るので、安易に手を出さないようにしましょう。

鼻尖修正の手術は初回がとても大事

例え最初の手術で効果に満足できず修正を希望したとしても、前の手術で中途半端に内部の処理をされていると、修正が困難なケースも少なくないからです。
日本人は鼻先の丸みを気にされている方が多く、この部分を正しく修正することで、綺麗なお鼻に仕上げることが可能です。

以下に鼻尖修正の正しい、術式と、担当する医師が正しい手術を行っているかの見極めが出来る術を解説していきます。

だんご鼻の原因と手術内容

だんご鼻の原因

だんご鼻の原因は主に3通りあります。

① 軟骨性
軟骨の形が張りだしているためにだんご鼻となっています。
② 脂肪性(軟部組織性)
脂肪軟部組織が厚いためにだんご鼻となっています。
③ 皮膚性
鼻の頭の皮膚が厚いためにだんご鼻となっています。
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鼻尖縮小の手術は余分な脂肪(軟部組織)を除去し軟骨の形状を修正する手術ですので、③のタイプの方にはほとんど効果はありません。当院ではカウンセリングにて、どの程度の効果が出るのかを事前に説明させて頂いております。

解剖と手術内容

まずは鼻の穴の中の正面からは見えづらい部分の皮膚(鼻翼軟骨前縁)を切開し、続いて以下の4つの処理を行います。

① 斜線部分の余分な脂肪を除去
② 左右の鼻翼軟骨を維合して中央に寄せる
③ 軟骨の一部(外側部分)を切除
④ 必要に応じて耳の軟骨(耳介軟骨)を鼻尖部分に移植

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耳介軟骨移植については、医師により耳介軟骨移植を行うかべきか否かの見解が分かれる部分でもありますが、耳介軟骨移植を行った方が効果が出ることが圧倒的に多いことも事実です。当院では鼻尖縮小の効果をしっかり出すために耳介軟骨移植を行うことを推奨しています。

また、手術効果をより高めるために基本的には移植する軟骨片はある程度しっかり厚みがあるものを作成します。ただし、患者様の元々の鼻尖の高さや形状に応じて、移植する軟骨の厚みを調節することもあります。

これら4つの処理の一つ一つの効果は少しずつです。しかし、この一つ一つの内容をいかに的確に行い、効果を着実に積み重ねていくかがこの手術の肝となります。つまり、これらの処理を省略したり、手技に問題があると効果が劣ってしまうということになります。

担当医が正しく手術を行っているかの判断方法

①手術時間を確認する。

まず正しい手術を行っているかの判断材料として手術時間の確認が非常に大事です。これは手術前のカウンセリングの段階で絶対に確認することをお奨めします。
他院での鼻尖縮小の手術後に当院で修正を行う際に、私達も患者様に必ず確認します。それによって前回しっかりと処理をしているか否か、ある程度予測を立てることに役立ちます。

鼻尖縮小の手術は、どんなに早く行っても2時間はかかるものです。
修正依頼で受診される患者様の場合は大抵30分から1時間くらいで行われているケースが多いのですが、1時間30分以内のご回答の場合はまず正しく行っていないと考えて良いでしょう。
鼻尖縮小にさらに耳介軟骨移植を含めると、合計で約3時間30分程度の手術時間を要します。

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②術後の固定を確認する。

鼻尖縮小の手術において、術後の圧迫は非常に大切な要素となっております。圧迫の仕方は医師によって多少の違いはありますが、一般的には5日間程度のギプスによる圧迫が必要となります。2~3日程度のテープ固定と説明を受けた場合は、正しい手術は行っていないと考えてよいでしょう。

《当院にて鼻尖縮小・耳介軟骨移植の手術を受けられた患者様》
◆5日目ギプス除去当日
鼻尖テープ固定

◆5日目ギプス除去+鼻の抜糸直後
鼻尖固定除去直後

③同時にL型のプロテーゼをすすめられる。

通常、鼻尖縮小の手術の際用いるプロテーゼはI型のものを使用します。
しかし、正しい手術をしていないクリニック側としては、鼻尖縮小のみだと効果がないことを自覚しているため、同時にL型のプロテーゼをすすめられることが多いようです。
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これは当院のHPのプロテーゼの項でも説明しておりますが、L型のプロテーゼで鼻先を高くすることは、将来的に飛び出してくるケースも少なくはないため、絶対にしてはいけないことです。詳しいお鼻のプロテーゼのご内容は下記をご覧くださいませ。
隆鼻術(プロテーゼ)

鼻尖縮小は術前の適切な診断と正しい手術が行われなければ、ほとんど効果が出ません。上記を参考にして頂き、医師を選ぶ上で、術前の診断と手術方法について詳しく説明を受けましょう。

他院で行った手術の修正に関して

他院で行った鼻尖縮小の手術に満足できず、修正依頼で当院に受診される患者様も少なくありません。前医での手術内容によって、修正の難易度は変わってきます。
例えば大手のクリニックで頻繁に行われている糸で簡易的に軟骨を縛っているケースです。この場合は比較的修正しやすいパターンと言えます。しかし、縛られていたことにより軟骨が変形しているケースも多く修正が難しくなる場合もあります。

また最近では、中途半端に中をいじられているケースも多く、いざ開けてはみたけど修正が困難だったり、あるいは少しの効果しか出せないことがあります。
また、酷い場合には鼻翼軟骨が切り取られていて手が付けられないケースというのも過去にはありました。
前回の手術で効果が得られず修正を行ったとしても、鼻尖縮小の他院修正は必ずしも効果が保証できるものではないことをご理解下さい。何度も言うようですが、1回目で正しい手術を行いしっかり効果を出すことが何よりも大切で、クリニック及び医師選びが如何に重要かという事です。

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糸の鼻尖縮小は行ってはいけない手術

大手クリニックの広告で見かける「切らない鼻尖縮小」とは、鼻先に特殊な糸を入れたり、鼻の穴から糸を通して鼻翼軟骨を中央に寄せて縛るという、いずれも簡易的な手術です。謳い文句として、ダウンタイムが少ない、短時間で手軽にできる、バレにくい、などが挙げられます。

だんご鼻は日本人の多くの方が悩まれていますが、手術に抵抗があってなかなか踏み切れない場合があります。そんな時に糸の鼻尖縮小の魅力的な謳い文句に惹かれてしまう患者様の心理は非常に理解できます。

しかし、実のところ糸の鼻尖縮小は治療の有効性に乏しく、かつ「すぐに元に戻る」「糸が出てくる」「感染が起きてしまう」などデメリットが多くあります。また、入れる糸の本数により金額がつり上がり、結局は高額な治療費がかかってしまったという事もあるようです。ところが治療するクリニック側がメリットのみを実際よりも誇張して伝え、デメリットを患者様に伏せて治療を行うため、患者様の満足度は低く、クリニックとの間でトラブルになりやすいという側面があります。

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まとめ

現在の美容外科業界において鼻尖縮小の手術を正しく行うクリニックは多くはありません。
処理が不十分で効果が少ない場合や、中には切らない・腫れないというメリットを全面的に打ち出して糸の手術を推すクリニック、手術効果が少ないことを誤魔化すためにL型プロテーゼを使うクリニックなどがあります。

それではなぜ正しい手術が行われないのでしょうか。

鼻尖縮小は非常に高度な手術です。本来は外科の手術というのは、しっかりと修練を積んで習得するものです。しかし、特に一部の大手の美容外科では、医師の育成よりも売り上げや規模の拡大を優先しております。あまりに多数の医師を抱え、一人一人の医師の技術習得に時間や手間をかけることを怠るようになっています。そのような状況では、容易に施術が出来るようになる糸の鼻尖縮小を奨めたり、省略化した簡易的な手術を行ったり、あるいは本来あってはならないことですが、技術の習得が不十分なまま患者様に提供してしまうなどのケースが頻出します。
しかし、患者様の為にならない施術を言葉巧みに誘導して利益を上げることは、正しい医療行為とは言い難いものがあります。

今回の記事を鼻尖縮小の手術をご検討の際にぜひご参考下さい。そして、皆様が治療について正しい知識を得る一助にして頂ければ幸いです。

2017.04.14

お鼻