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患者様からのお悩み

先週の土曜に大手の美容整形外科で涙袋形成をしました。
ですが、涙袋が全然出来ていません。元々涙袋が全然なかったのですが、それにしても変化がなさすぎて 10万円も払ってこれか…。という感じです。これは失敗したのでしょうか?
先日、整形外科で涙袋注入をしました。
確かにヒアルロン酸を入れてぷっくりはしたのですが、涙袋、というより、ただ目の下が腫れている、といった感じで他人からは心配され、自分で見ても、涙袋には見えません…

とにかく、腫れぼったい、という感じです。もっと涙袋がくっきりとするものかと思っていたので、とてもショックです。値段も8万弱だったので…何日か経てばもっと涙袋はハッキリとしてくるのでしょうか??

涙袋へのヒアルロン酸注入は、手軽に可愛らしい印象になれると若い女性を筆頭に大変人気の施術となっております。

しかし、正しい知識を持っていない医師が治療を行った場合、今回頂いたお悩みのように「注入したのに変化がない」「涙袋というよりも目の下が腫れて見える」といった失敗に繋がることもあります。こちらの記事では、涙袋形成で考えられる失敗の原因について私、名古屋院副院長の西川が詳しく解説させて頂きます。

涙袋とは

涙袋とは、下まぶたの目の際の膨らみのことを言います。
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本来涙袋は、眼輪筋という目の周りを取り囲む筋肉の盛り上がりによって涙袋が形成されます。涙袋があることで、可愛らしい印象や若々しい印象になり、また目を大きく見せたり、つり目を緩和する効果もあります。皆さんも涙袋が印象的なアイドルや女優さんをテレビでよく目にされるのではないかと思います。

その為、涙袋を作りたいというニーズはとても多いといえます。
涙袋形成は目の下にヒアルロン酸を注入することによって自然な涙袋を形成することが出来ます。ヒアルロン酸注入は施術が手軽かつダウンタイムが少ないこともあり、当院でも大変多くの患者様にご来院頂いております。

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涙袋のヒアルロン酸注入

涙袋のヒアルロン酸は、注射によって下まぶたのまつ毛の際の涙袋の部分の皮下にヒアルロン酸を注入します。注入するヒアルロン酸の量は片方につき0.1〜0.2ml程度と少量です。注入時の痛みはほとんど無いか、あってもわずかで、施術の時間は5〜10分程度で終わるため、患者様の苦痛は非常に少ないでしょう。また、皆さんが気になるダウンタイムについてですが、術後に腫れや痛みはほとんど無く、まれに少量の内出血が出ることがありますがメイクでカバーできる程度です。このようなことから涙袋のヒアルロン酸注入は皆さんに手軽に安心してお試し頂ける施術だと思います。

しかし、プチ整形といえども、涙袋の注入は奥が深く、施術をする医師にはしっかりとした技術や解剖学的知識、そして経験が必要です。
口コミで挙げられているような失敗例は下記の2つの要因によって起こります。

①医師の技術的な問題。
②医師の知識や経験に基づき、患者様の目が涙袋形成に向いているのかを診断する診断能力の問題。

実は、涙袋形成は、すべての患者様が綺麗に膨らむわけではありません。
患者様の目の状態によっては、膨らみにくい場合も少なくないため、術前に見極めて治療を提案しないと、「すぐになくなった」「全然膨らまなかった」「左右差が出来た」「入れすぎてタルミのように見える」という失敗例に繋がります。
このように医師の知識不足や経験不足により、効果の出ない患者様に注入をしているケースも少なくないのです。

それでは涙袋のヒアルロン酸注入で起こりがちな失敗例を一つづつ紐解いて説明していきましょう。

涙袋のヒアルロン酸注入で起こりがちな失敗例

以下に、口コミに挙げられるような失敗例も含め、涙袋注入によくある失敗例と、その原因について解説していきます。

変化がなかった、綺麗に膨らまなかった、タルミが大きくなった

涙袋のヒアルロン酸注入で医師がまず始めに見極めなければならないポイントがあります。
それは、それぞれの患者様が、“涙袋が膨らみやすいタイプ”か“膨らみにくいタイプ”かということです。

膨らみやすいタイプだと、比較的少量のヒアルロン酸でもくっきり綺麗に仕上がるのですが、膨らみにくいタイプでは思うように涙袋が大きくなってくれない、もしくは境界がくっきりしにくいためクッキリ涙袋が膨らまない場合があります。
これらの診断が的確に行われていないケースが非常に多く、そのような医師のもとで注入が行われ、今回の口コミのようなケースに繋がっている例が非常に多いように思えます。
では、どの様なタイプが膨らみにくい傾向があるのか解説していきます。

【目の下に脂肪が突出しているタイプ】
加齢による変化として、目の下の脂肪が突出してきます。患者様はこの突出した脂肪をタルミとして認識している事が多いようです。
眼球の奥には眼窩脂肪というものがあり、眼球を取り囲んでいるのですが、この脂肪は年齢とともに重力の影響で下方にずり落ちてきて眼球の下で前方に突出します。
すると目の下の部分に膨らみが生じていわゆるタルミのような状態にみえるのです。通常では30、40代頃から徐々に目立ち始めてきますが、遺伝や骨格の影響で、10代から出ている患者様もいらっしゃいます。
解剖図
<目の下の脂肪が出ている方>
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この目の下のタルミ(膨らみ)があると涙袋のヒアルロン酸注入が綺麗に仕上がりにくいことがあります。綺麗な涙袋というのは、涙袋がくっきりしている状態であり、涙袋の境界が切り立って盛り上がっていることが望ましいのです。
しかし、目の下のタルミ(膨らみ)は位置的には涙袋の直下にあり、この膨らみによって涙袋の境界がなだらかになってぼやけてしまいます。これではくっきりしないばかりか、涙袋とタルミが合体してよりタルミが大きくなって老けた様な印象が強まってしまう可能性があるのです。

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くっきりしないからと言って、たくさん注入すれば良い訳ではありません。
脂肪の突出により構造的にクッキリしにくいわけですから、多量に入れたとしても思ったように膨らまず、ただタルミがどんどん大きくなったように見えるので注意が必要です。

特に目の下のタルミ(膨らみ)が徐々に大きくなってくる30代後半、40代以降の患者様に対しては慎重に判断する必要があります。又、20代位の患者さまでも、軽度に脂肪が突出しているケースも多く、そのような場合にも膨らみにくいことがあります。

上記のお写真では、明らかに脂肪が突出しているのがわかる写真で解説しましたが、以下の患者様ではどうでしょうか?

わずかながらに脂肪が突出しているのがわかるかと思います。
やじるし

上記程度の脂肪の突出でも、涙袋がクッキリしにくい原因となります。
この脂肪の膨らみによって、涙袋の膨らみが阻害されるという知識は、意外と知らない医師が多いのです。
上記のようにわずかな脂肪の突出の場合は、注入する際に注意が必要です。
ある程度注入してみてふくらみが悪い場合、膨らまないからといってヒアルロン酸を追加し過ぎると、膨らむどころかタルミのように目の下まで膨れ上がってくるのです。

このように目の下の脂肪の突出を注意してみるという事が、術前に涙袋の注入を行うべきかどうかの判断に重要だという事がご理解できたかと思います。
術前の診断が不十分で注入が行われた際に、今回の口コミのように「膨らまなかった」、「入れすぎでタルミのように見えてしまった」という失敗例に繋がることが多いと考えられます。

参考までに、脂肪の突出があり、涙袋が上手く膨らみにくい方の場合、脂肪を除去する治療を行えば、涙袋がヒアルロン酸によりふっくらさせられる状態にすることはできます。

左右差が出た

こちらも術前の診断が非常に大切となります。
先ほどの写真を、再度見てみましょう。
矢印(-)
左右の脂肪の突出具合が、わずかですが違うのがお判りでしょうか?
すなわち左右で、膨らみやすさというかクッキリしやすさがそもそも違うのです。
これらは、ヒアルロン酸の量を左右で変えても、同じようにクッキリにすることはできません。
むしろ、左右差を調整しようと、無理に追加することで、入れすぎてタルミのように見える失敗の原因になります。このように左右差に関しても、術前に正しく診察して、患者様に伝えることが非常に大切となります。又、元々目の形は鏡写しにしたように、全く左右対称という訳ではありません。涙袋も同じ様に、左右に全く同量入れたとしても、必ずしも同じ大きさや形になる訳ではないのです。

しかし、あまり細い左右差を気にしすぎてしまうと、調整の為どんどん注入することになり、気づいたら入れすぎになってしまうことがあります。その為、あまり細かい左右差に関しては、患者様のほうでも許容する姿勢も必要です。

大きくなりすぎてしまった

大きくなりすぎた
ヒアルロン酸の入れ過ぎにより、不自然なくらい大きくなり過ぎてしまうという失敗例も少なくありません。
涙袋を大きくするといっても、やはり自然に見える範囲にとどめておくべきでしょう。
なかには、不自然な位大きくしたいという患者様もいらっしゃいますので、ご希望をよくお伺いして注入しうるという事が大事ですね。

又、不自然な位大きな涙袋を希望しているわけではないのにも関わらず、気づくと不自然に大きくなってしまうという例も少なくありません。
これは複数回の繰り返しの注入でどんどん大きくなってしまうケースが挙げられます。涙袋は比較的ヒアルロン酸が長持ちしやすい部位で、一年以上大きさを保っていることもよくあります。しかし、患者様の心理として、例えばヒアルロン酸はすぐになくなってしまうという情報があると、一定期間経過すると無くなってきてしまったと感じたり、毎日鏡でご自分のお顔を見ていると、感覚が麻痺して今の涙袋が大きいのか小さいのかわからなくなってしまうこともよくあります。するとまだまだ大きいにもかかわらず次々と注入することになり、気がついたら大きくなりすぎてしまった、ということになります。上記のような事例は、他院での注入で良く見かけます。
芸能人などで、良く入れすぎて不自然という人を見かけると思いますが、皆、綺麗になるために行っているはずで、不自然になりたくて行っているはずはないのです。
しかし、上記のような原因で、気づくと入れすぎになってしまう患者様も非常に多いというのが現状です。

患者様の希望されるままに注入するのではなく、適切にアドバイスしてくれる医師のもとで注入することが、とても大事であるといえます。その為当院では、患者様にヒアルロン酸の経過や持続の仕組みについて、しっかり説明して情報提供をしておくことを心掛けております。

すぐに小さくなった

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大きくなりすぎてしまったという失敗とは反対に、すぐになくなってしまったという不満も耳にします。

理由としてはヒアルロン酸製剤の問題が考えられます。
ヒアルロン酸製剤はたくさん種類があります。そしてそれぞれ内容が異なり、硬いものや柔らかいもの、粒子が大きいものや小さいもの、粘性が高いものや低いもの、さらには品質の良いものや悪いものなど、多岐に渡ります。品質の良し悪しは当然良いものを選ぶべきですが、注入部位によって適したヒアルロン酸製剤は異なります。

単純に説明するとヒアルロン酸は硬いほうが長持ちしますが、硬い製剤は凸凹しやすいといえます。反対に軟らかい製剤は凸凹しにくいので医師にとって容易に注入しやすいのですが、すぐに馴染んでなくなってしまいます。すなわち、ある程度の硬さのものを凸凹しないように入れる注入テクニックが必要になります。クリニックによっては、凸凹しにくく、注入が容易であるという理由で、柔らか目の製剤を用いているケースも少なくありません。
このようなケースでは、注入したのにすぐになくなってしまったという事にも繋がってしまうので注意が必要です。

涙袋の注入で失敗しないためには

西川先生

涙袋のヒアルロン酸注入は、患者様にとっては簡単に手軽にできる施術ですが、医師にとっては実は様々な判断を要することがあります。医師があまり安易に考えていると、例えば涙袋が綺麗に膨らまない原因を明確にできず、不用意にどんどん注入して気づいたら不自然になってしまうなど、患者様にご満足頂けない結果となることも起こり得るでしょう。

患者様も「プチ整形は簡単に出来るからどこでも同じ」と考えるのでは無く、一つ一つの施術に対して細いことまでしっかり考えているクリニック、知識や経験が豊富にあるクリニック、事前に詳しく診断して説明してくれるクリニックを選ばれることをお勧めします。

詳しいヒアルロン酸注入(涙袋)のご説明は、
本体ページ⇒涙袋のヒアルロン酸注入をご覧くださいませ。

2017.02.23

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