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目から糸?

患者様からのお悩み

目から糸?

3年前にプチ整形で二重にしたのですが
昨日まぶたが、かゆくて今日少し腫れたのですが、痛みがなく、ものもらいじゃないのかなと、 目をじっと見てたら、
目やにが溜まるところから、透明に近い糸みたいなのが0.5ミリぐらい出ているんです。

それってまぶたに縫い込んでいた糸が切れて
そこまで移動して出てきた可能性ってあるんでしょうか…?
明日仕事帰り病院にいくのですが、それまで不安で気になり相談してみました。

※※患者様からのご相談より

埋没法の手術は、瞼の中に糸を縫い付ける事により二重の仕組みを作り上げる手術です。
埋没という名のごとく、縫い付けた糸の結び目を瞼の中にしっかり埋め込む(埋没させる)必要があります。しっかり瞼の皮膚の下に埋没させないと、瞼の結び目部分がポコッとなってしまいます。
更に埋没の状態が悪いと、今回のケースのように糸が出てきたリ、腫れなどの感染の原因にもなります。

以下、埋没法に起こりうる術後の症状や手術の奥深さについて私、院長竹江が詳しく解説いたします。

埋没法で使用する糸の種類・術後の様々な症状について

埋没法はナイロン糸を使用しています

ナイロン糸は最も組織反応が少ないとされている糸ですが、体内においては限りなく安全であるといっても異物に値するものなので、わずかながらの組織反応は起こすことになります。
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組織的反応・瘢痕組織とは?

組織反応とは、体内で異物と認識されたものを排除しようとする生体が起こす反応です。
異物と認識したもの周りを瘢痕組織で覆うようにして周りから異物を隔離する生体機構が働くのです。

※瘢痕組織(はんこんそしき)とは
欠損した組織が、本来の細胞や組織によって補充されず、その代わりに置き換わった結合組織のことを示します。

埋没法の手術で起こりうる症状とは?

埋没法の糸の結び目の周りには、わずかながらですが、瘢痕組織が結び目を覆うように形成されています。(もちろん、通常は問題ない事ですのでご安心下さい)

埋没の糸が、皮膚内にしっかり埋め込まれているようなケースでは問題が起きるようなことはありませんが、皮膚内にしっかり埋没されていない場合は、皮膚のすぐ下に結び目が合うため、結び目の周りの瘢痕組織が表面からポコッと触れてしまう事になります。

また、あまりにも皮膚の浅いところに埋没法の糸がとどまっている場合には、生体機能(身体の中で起こる組織的作用)として、その糸を排除しようという機能が働き、瞼の外に糸が飛び出してきたりします。
このような場合、ナイロン糸が外気と接触している事になるため、ナイロン糸が感染源となり、炎症を起こしたり感染を起こすことになります。

手術後に感染反応が起きた場合の対応について

上記のように、ナイロン糸が外気と接触したために炎症や感染反応が起きた場合は、まず縫い付けた糸を抜糸する必要があります。

感染源となっている原因のナイロン糸を除去すれば感染は治ります。
そして、症状が落ち着いた後に再度埋没法を行う事になるかと思います。
通常であれば、手術を行った病院で処置を行って頂きましょう。

その際の抜糸や、再手術の費用は無料で行って貰えるものなのでしょうか??
稀に、そういった時に金額が発生するクリニックもあるかもしれません。しかし、この場合に関してはクリニック側が無償で処置するのが当たり前ではあるかと思います。

もし、金額が発するようなときは強く主張してください。

どういった事が医師側の失敗なのか?失敗ではないのか?

患者様の心理

単純に医師側の失敗か失敗でないのかと言いきるのは難しいのですが、患者様の心理としては【問題が起こる=失敗された】と解釈してしまうものかもしれません。
正直、これはどのような医師が行っても、100発100中で完全に埋没させるというのは難しいのではないかと思います。
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なぜ難しいのか

埋没法の手術では、非常に細い針穴から針穴へ糸を通して糸を結びますが、結ぶ際にわずかながらでも皮膚や皮下組織を巻き込んだ際には、埋没しにくくはなります。

この巻き込む組織とは、肉眼では完全に判断できないレベルのものも含めてです。
その為100発100中というのは難しいかもしれません。しかし、医師によって起こり得る確率には圧倒的な差があるのは確かです。

知識をもっている医師=発生率を限りなくゼロに近く抑えられる

しかし、このような失敗が無くならない背景には下記のようなことが考えられます。
“ポコッとするという仕組みに対して、知識をもって細心の注意を払っている医師は意外に少ない”からです。
正直、私も何千例という症例をこなして、このようなカラクリを理解するようになりました。
絶対に起きないようにという事は難しいかもしれませんが、仕組みを理解して細心の注意を払って行う事で、発生率は限りなくゼロに近く抑える事が出来ると思っております。

以下には当院で行っている工夫についてご説明していきますので、興味のある方は参考にされて下さい。

当院で行っている埋没法の工夫

【目を閉じた時に縫ったところがポコッとなってしまうに対する工夫】
当院の工夫
埋没法では上記の図のように、瞼に糸を縫い付けます。
それでは、縫合の手順とともに当院の工夫についてご紹介させて頂きます。
縫合手順
○×

当院の工夫では、AからBに糸を通し結ぶ際に、皮膚や皮下組織を巻き込まないように、専用器具を用いておこなっております。
又、針穴から針穴へピンポインで通すように細心の注意を払っております。こうすることで、皮膚や皮下組織を巻き込むリスクを最小限にとどめております。

失敗例としては、AからBに糸を通して糸を結ぶ際に、皮膚や皮下組織を巻き込んでしまうと、糸が埋没しにくくなります。そのような場合ポコッとなってしまう可能性があります。

埋没法は簡易的な手術でも、実は奥深い手術である

“手術に対する向き合い方や、完璧な仕上がりを求める事が出来るか”が重要

美容外科の手術は多義にわたっており、簡易的な手術から難易度の高い手術まで様々です。
私自身、かなりの難しい手術まで行っておりますが、その中で埋没法の手術とは簡易的な手術の部類ではあります。

しかし、手技的には簡易的でも、とても奥深い手術であると認識しております。
これは、手術に対してどのように向き合っているかによって違ってきます。
ただ二重にすれば良いと考えると、埋没法の手術はとても簡単なものになります。
しかし、今回のように糸をしっかり埋没させることを考えたり、完璧な仕上がりを求めると、
とても奥深い手術なのです。

当院で徹底している5つのポイント

① 如何に腫れを少ないように行うか
② 糸をしっかり埋没させる
③ 左右差を出さないように行う
④ 生理的な自然なラインを見極めるためのデザイン
⑤ シュミレーション技術

上記以外にもまだまだありますが、高々20分程度の手術の中に、細かいこだわりや工夫が詰まっております。それだけ奥深い手術であるという事です。

厳しいトレーニングを積んだ医師のみが担当する施術である

一般的に、埋没法の手術は簡易的な手術の部類に入るため、どのクリニックでも新人医師が対応しているケースが多いように思えます。
私も、美容外科医になったばかりのころ、まず初めに担当した手術は埋没法の患者様でした。
はじめの1年で沢山の埋没法の手術を経験しました。

しかし、15年経過した今でも、埋没法の手術というものは奥深いものと感じ、様々な工夫を加え細心の注意を払って手術を行っております。
水の森美容外科では他のクリニックと違い、埋没法の手術を新人医師が担当することはありません。厳しいトレーニングを積み、埋没法の奥深さを追求し、当院の技術をマスターした医師のみが担当するようにしております。

水の森ドクターズ

この記事で取り上げている二重の施術について、
詳しく知りたい方は以下をご覧ください。

二重手術「埋没法」の施術(水の森美容外科 公式サイトへ)
目の総論(水の森美容外科 公式サイトへ)

    私自身、それ位埋没法の手術が奥深いものだと認識しています。
    簡易的なプチ整形でも、医師の技術力の高さはクリニックを選ぶ重要なポイントです。安易に手術を決めるのではなく、是非信頼のおけるクリニック・医師を探して納得のいく手術を行ってくださいね。

2017.04.10

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