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患者様のお悩み

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①ずっと、思春期の頃から足が太いのがコンプレックスでした。
大人になってからもいろんなダイエットを試しました。エステにも通いました。でも、最後の手段で、脂肪吸引にまで手を出してしまいました。
最初は予算的にも手ごろな方法でと考えていたんですが、私は脂肪がたくさんついているので、普通の脂肪吸引ではなく、ベイザーという機会を使った脂肪吸引でないと細くならないと言われました。
予算よりも倍以上もしたので、悩みましたがこれで細くなれるのなら、と一大決心をして手術をしました。
よく見る脂肪吸引の体験者のブログでは、術後結構痛いとか、腫れるとか書いていたので、覚悟してましたが、
そこまで痛みも腫れもなく過ぎていきました。そして1ヶ月経過して、細さはほぼ完成という時期ですが、細くなっていません。
②先日、脂肪吸引をしました。勧められるがままに、ベイザー脂肪吸引という一番いいものを選びました。でも、正直細くなった感じがないです。失敗されたのかな?と思ってしまいます。
その美容外科のHPを見てもベイザー脂肪吸引が一番効果もよく、値段も高いです。
症例写真もすごくきれいなのに、私の場合まだつかめる脂肪が結構あります。
もう一度行って再手術をお願いしたいけど、そういう相談をすると冷たくされるなどネットでよく見たので心配です。

※患者様からのご相談

今回は、ベイザー脂肪吸引を受けたのに、術後細さに満足ができないという方からのご相談を取り上げていきたいと思います。

ベイザー脂肪吸引というと、最新の機械でしっかりと吸引できるというイメージでしょうか。
このようなイメージは宣伝広告などから植え付けられている場合が多いように思います。

脂肪吸引は、体の脂肪を吸引し、細くするという単純な手術ですが、これまでにも様々な機械が登場しては衰退してきています。

実際、脂肪吸引はどのような機械を使うかではなく、医師の技術が結果に大きく影響を及ぼす手術です。
機械の良し悪しはあくまで、医師が吸引しやすいかどうかということであり、吸引量や効果とは全く関係がありません

こちらの記事では、ベイザーで細くならなかったというお悩みをもとにその理由をわかりやすく解説していきたいと思います。

脂肪吸引とは?

脂肪吸引とは、その名の通りですが、「脂肪」を細い管を使い「吸引」することで脂肪を取り除き、痩身効果を得ることのできる治療です。

脂肪の構造?


【脂肪の構造】
脂肪の構造

上図は、足や腕の断面図ですが、細くなるのは脂肪の部分です。この脂肪の部分は大きく分けて二つの層に分かれています。

皮下脂肪

[二つの層]
LFDと呼ばれる深い層にある脂肪
→LFDには血管がなく、燃焼しないため、ダイエットなどでは減らすことができません。また、この部分の脂肪は比較的柔らかくドロっとした脂肪の塊となっています。

皮下脂肪と呼ばれる浅い層にある脂肪
→皮下脂肪は、よく皆さんも耳にすると思います。毛細血管や神経が走行している部分です。皮膚のすぐ下にある部分の脂肪です。

通常、LFDの方が脂肪量が多い場合がほとんどです。

脂肪吸引の手術方法

脂肪吸引は、まず吸引する部位の皮膚を数ミリ切開し、そこからカニューレと呼ばれる細い管を使い脂肪を吸引していきます。

脂肪吸引1

吸引しやすいように脂肪を柔らかくするため、脂肪層に生理食塩水で薄めた麻酔液を注入していきます。そして、柔らかい状態になってから吸引をはじめていきます。最初にLFDと呼ばれる深い層の脂肪から吸引していきます。

脂肪吸引2

LFDの脂肪を吸引し終わってから、皮下脂肪の吸引をしていきます。
脂肪層にある脂肪を全て取ってしまうことはできませんので、数ミリの脂肪を残して吸引を終えます
最後に、切開した傷口を縫合し、患部を包帯で圧迫して手術終了となります。

脂肪吸引の成功の鍵

脂肪吸引の手術は、ただ闇雲に脂肪を取っていけばいいというものではありません。

まず、LFDの脂肪は残さずしっかりと吸引していくことが重要です。
LFDを残してしまっては、細さが得られず術後の不満の大きな原因となります。

そして、重要なのは皮下脂肪の吸引です。

皮下脂肪は全て取ってしまえばいいというものではなく、皮膚の真下にある層であるため、わずかに脂肪を残しておかないと、仕上がりが凸凹になってしまったり、潰瘍色素沈着など
合併症の原因
となります。

しかし、こちらも残しすぎてしまうと、細くなっていないという患者様の不満につながるため、リスクの出ない程度にギリギリまで吸引する必要があります。

ただ、脂肪を吸引する手術ということで簡単な手術と思われるかもしれませんが、医師の経験と技術によって仕上がりが大きく変わってくる手術なのです。

ベイザー脂肪吸引とは?

ベイザー脂肪吸引は、2010年頃から新しく出てきた機械です。脂肪吸引は、従来のカニューレで吸引する方法から時代と共に様々な新しい機械が出てきました。超音波を使ったものや、水を使ったボディジェットなどを経て、ベイザーという機械が登場したのです。

ベイザー波という特殊な超音波で脂肪を溶解することができます。そして、溶けた状態の脂肪を吸引するという方法です。溶けて柔らかくなった状態の脂肪を吸引するので、医師にとっては通常の脂肪吸引よりも負担が大きく軽減されます。

以下に、通常の脂肪吸引とベイザーによる脂肪吸引の方法の違いについて図を用いて説明致します。

【通常の脂肪吸引との違い】
*通常の脂肪吸引
脂肪吸引

脂肪を吸引する際、生理食塩水で薄めた麻酔液で脂肪を柔らかくし、吸引していく

*ベイザー脂肪吸引
ベイザー脂肪吸引 (1)

吸引の前にベイザー派で脂肪を溶解してから吸引していく

ベイザー脂肪吸引での吸引量

よくベイザーを宣伝する広告などでは、ベイザーを使えば脂肪をより多く吸引することができるという文言を多く見かけるかと思います。
しかし、これは大きな間違いなのです。

ベイザー脂肪吸引と通常の脂肪吸引との違いは、吸引を行なうの段階で脂肪を溶かしているかそうでないかということです。脂肪を溶かした後は医師が吸引を行っていきます。

もちろんベイザーでもしっかりとした量を吸引することはできます。
しかしそれは、機械を使ったからではなく、担当した医師が、脂肪層ギリギリまで丁寧に吸引したかどうかということなのです。

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いくらベイザーという最新の機械を使ったとしても、経験の浅い医師や慣れない医師の手術では、満足のいく仕上がりになるかどうかはわかりません

逆に言うと、ベイザーという機械を使用しなかったとしても、経験豊富な熟練された技術を持った医師の手術であれば、しっかりと細さを実感することができるでしょう

つまり、しっかりとした医師であればベイザーを使用する必要はないので、技術のある医師に関してはベイザーを使用していないケースの方が多いのではないかと思います。

ベイザーを使うとダウンタイムが軽減されるのか

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ベイザー脂肪吸引は、通常の脂肪吸引よりもダウンタイムが少ないという広告を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
内出血や腫れの少なさもメリットとして掲げられていることの多いベイザー脂肪吸引ですが、それは一概に断言できるとはいえません

なぜなら、術後の内出血は、使用した機械に関わらず、個人差の要素が大きいと思われるからです。たとえば、通常の脂肪吸引であっても、アザのように青く内出血が出てしまう方もいれば、ほとんど内出血しない方もいらっしゃいます。

脂肪吸引腹部

こちらは、通常の脂肪吸引を受けられて1週間後の状態です。
見て頂いてわかるように、内出血はほとんど出ていません。

しかし、実際にベイザー脂肪吸引を受けられて内出血がひどいと術後、当院にご相談に来られた方もいらっしゃます。確かに強めの内出血が出ていました。

もちろんベイザーを受けて内出血がほとんど出なかったという方もいるかと思いますが、それはベイザーで手術をしたからではなく、もともと内出血が出にくい体質であったという可能性の方が高いように思います。

また、内出血が出ている術後2〜3週間というのは、脂肪を吸引した幹部は圧迫している状態です。圧迫を外す1か月後には、術後にひどく内出血が出ていたとしても、完全に引いている頃です。圧迫物で隠れているため、内出血の出ている幹部が見えることはありませんので、気にならないという方がほとんどです。

ベイザー脂肪吸引をしたのに効果を感じない原因とは?

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【Question…?】
それでは、ベイザー脂肪吸引をしたのに効果を感じなかったというのはどういったことが原因でしょうか。

先ほども触れましたように、脂肪吸引でしっかり効果を出していくためには医師の技術が必要不可欠になります。原因を以下に説明致します。

【Answer1:LFDしか吸引していない】
脂肪層には、LFD皮下脂肪があると説明してきました。
LFDとは脂肪の中でも深い層にある脂肪のことです。
この部分は皮膚からも少し距離があるので、慣れない医師でも吸引しやすい脂肪になります。
本来、この部分は脂肪の中でも柔らかい部分なので、ベイザーを使用しなくても吸引できますが、より医師がスムーズに吸引する為にベイザーを使用することもあるようです。
LFDのみ - コピー

脂肪は、LFDと皮下脂肪で構成していますから、LFDしか吸引していない場合、多くの脂肪が残っており、満足できないという可能性があります。

【Answer2:LFDはしっかり吸引しているが、皮下脂肪が残っている】

次に考えられるのは、LFDを吸引した後、皮下脂肪を吸引しているけれども、それが十分ではないケースです。
このケースが一番多いように思います。

皮下脂肪も少し - コピー

なぜなら、この皮下脂肪の吸引を行うところに技術が必要となるからです。
皮下脂肪の部分はLDFに比べ脂肪が硬く、また毛細血管など繊維も多い部分です。
ベイザーで脂肪を溶かしても、その後カニューレで吸引する際に技術が必要となります。

皮下脂肪にある脂肪を、細さをしっかり実感できるギリギリのところまで、さらに凹凸や色素沈着などを残さないように加減しながら吸引をするのはとても高い技術が必要となり、その技術を持ち合わせた医師は少ないのです。

そのため、ギリギリまで吸引できず、全体の脂肪の60%〜70%を吸引しているクリニックが多いように感じます。

【Answer3:医師にとってベイザー脂肪吸引の方が負担が少ない】

ベイザー脂肪吸引は、ベイザー波で脂肪を溶かしてから吸引を行っていきます。
通常の脂肪吸引よりも柔らかくなった脂肪を吸引します。

脂肪吸引の手術は、時間と体力がいる医師にとっては負担の大きな手術です。
忙しく多くの手術を抱える医師にとって、少しでも楽に手術をしたいというのが本音ではないでしょうか。

そのため、医師は通常の脂肪吸引よりベイザーを使って手術をしたいという背景から、患者様にメリットを多く伝える傾向にあります。

機械と吸引量は比例しません


ここまででご説明してきたように、

脂肪吸引の効果は、
【どれだけ医師がしっかりと丁寧に脂肪を吸引したかどうか】
ということです。

よく、ベイザーを行っているクリニックなどでは、通常の脂肪吸引では50%程度の吸引ベイザー脂肪吸引であれば90%吸引できると謳っているのを見かけます。

機械を使うことで吸引量が増えるというのは間違いです
ベイザーでも、ボディジェットでも、通常の脂肪吸引でも、経験豊富な技術のある医師が行えば吸引量に変わりはありません。ベイザーを使っても使わなくてもしっかり90%近く吸引をすることは可能です。

ベイザー脂肪吸引は機械代が高額なため、導入すると手術代金を上乗せしなくては採算が合わないというクリニックの事情があります。

そして、ベイザー脂肪吸引はクリニックが価格を自由に設定できないよう価格協定が結ばれています。

ベイザーは、医師にとって手術をする上で、通常の脂肪吸引よりも楽に行うことができる機械です。

しつこいようですが吸引量に影響はありません。
しかし、機械によって吸引量が変わると説明し、金額を上乗せしていくというのはあまり感心できません。

まとめ

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ベイザー脂肪吸引は上記でも説明しているように、決して悪い機械ではありません

しかし、あくまで医師が使う道具にすぎず結果に左右するものではありません
経過に関しても、通常の脂肪吸引と差異はありません。

医師が道具にこだわるのは全く悪い事ではありませんが、実際にはベイザー脂肪吸引を広告宣伝として利用しているクリニックが多いのではないかと思います。

悪質な例では、広告宣伝には安価な金額を掲載し、いざ来院してみると、「貴方の場合はベイザーでないと脂肪が取れない」などという説明で、高額な脂肪吸引を勧めるといった手法をとるクリニックもあります。大手の美容外科でも、平気でこのような事をしているので、大手のクリニックだから安心などという考えも大きな間違えです

患者様にはしっかりと知識を身に着けて頂いた上で、脂肪吸引を行うクリニックを選択することをお勧めします。

関連リンク

※こちらの記事でもベイザー脂肪吸引について解説しておりますので、宜しければご参考ください。
最新の脂肪吸引機器《ベイザー脂肪吸引など》の裏事情

※脂肪吸引の施術内容を詳しくご覧になりたい方は当院HP 脂肪吸引よりご覧ください

2017.04.09

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